懐かしいわ
- カテゴリ:30代以上
- 2017/01/07 23:56:34
「希望の光」
冬休みの日誌の課題の定番。
そして、お習字の書き初めの定番課題。
たくさん書いた。
母に叱られながら、泣きながら。
書き初めの前は毎日のように。
ひたすら腕に、手首に、動きを覚えさせる。
墨の濃さと筆と紙のバランスをベストに保つように、
硯に向かい、力加減を調節しながら墨をする。
泣き泣きでも、
上手になることだけを思ってひたすら書けばよかった時代。
今年は久しぶりに自分の軸をかけてみたわ。
大人になってから、師匠に「技術を使うんじゃない」って言われて、
戸惑いつつ、苦しんで、叱られまくって書いた軸。
最後には「君にはこれを書くにはまだ早すぎる」とね。
でも、その年齢、その程度の実力だからこそ表現したいこともあったのよね。
同じ言葉、同じ意味でもイメージは人それぞれでいいはずなんだけどね。
堅い世界でした。
家族にも師匠にも腕や作品そのものを褒められたこともなく、
子どもの頃も、大人になっても、下手で駄目な自分だと思っていて、
いつも泣き泣きで、書塾の手伝いしてても自信なくて。
今、当時の作品を見れば、
自分が思っていたほど特別に下手じゃなかったんだと感じるけど、
今更なのね。
もう、あの世界からは足を洗って長くなった。
腕はすっかりなまって、筆は持てない。
あの狂ったような修行の日々も、努力も意味なかったわ。
あ…平面の空間把握能力と、モノトーンの色の感覚とか、
目だけは肥えたわよ。
一時、仕事にとても役立った。
あの仕事以外ではあんまり社会で利用価値がないんだけど。
「希望の光」
よく考えると微妙な言葉ね。
特に、今の時代は上手であることは求められませんから。
一般的には上手い下手、形がきれいかどうかの判断だけなので、狭い世界の話になりますね。
私はカリグラフィーをやっていて、得るものはありますが使い所は限られています。
まぁ私の場合は趣味なのでやること自体が目的ですけれど。
一瞬かもしれないけど、使えることもあるのが経験ですね。
帳尻合ってるかどうかはずっと謎のままでしょうけど。
そうなんだろうな、そうあって欲しいな、いや・・・。
でも私は真理だと思います^^。