白い別れ
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/01/13 14:35:56
「寒いね」の言葉が飛び交う毎日
心も冷えきっていた
一人で見上げる厚い雲も
太陽をさえぎって深く垂れ落ちる
もう行かないと決めていた
あのイルミネーションの庭にも
初詣のおみくじも
だってここにはあなたがいない
いつまで待っているのだろう
もうあなたなんて来ないのに
あなたみたいな人が現れても
まだ怖いばかりだろう
二人好きだった音楽もレストランも
楽しかったよね
誰か返事をして
あなたじゃないと悲しすぎるけど
あなたの心がほしlかった
でも独りよがりね
だから別れて行ったんだわ
ごめんねが言えなかった
人は笑顔の下に何を隠しているんだろう
楽しいばかりじゃない毎日
弱音を吐きたくないための演技
少なくとも私はそう
さよならを言うと
白い煙になって消えていく
一緒になって消えたいけど
消えない自分がかざはなに舞う