音楽誌の雑文で出会ったミュージシャン
- カテゴリ:日記
- 2017/01/16 09:34:38
ただの音楽ライターかと思っていたら、知られざる実力派ミュージシャンだった。
音楽詩のコラムで名前を知り、音楽を聴き、彼らの知名度が上がるのを喜ぶ。
今でもそんな体験をしている音楽好きはいるでしょう。そんな人々を数名紹介。
兄弟でギター講座を連載してる人がいた。兄はハードロック、弟はブルース。
私は弟の脱線し放題の講座が大好き、その講座は形を変えて今も続いている。
雑誌は月刊誌『プレイヤー』、兄はジョージ吾妻氏、弟が吾妻光良氏です。
ジョージ吾妻はカルメン・マキと一緒にやっている時期でたまに裏話が出てきた。
吾妻光良は永井隆とブルーヘブンにいたころ、ドサ回りバンドの楽屋ネタ多し。
大相撲の話だけ、ELOとELPを取り違える、楽器修理の話で終わるなど脱線の宝庫。
ジョージは未だに日本エレクトロハーモニクス社の会長か相談役だったかな。
吾妻光良は某テレビ局のチーフエンジニアを長年務めながら、道楽バンドの
『吾妻光良とスウィンギング・バッパーズ』で活動中。日本ジャイブ界の至宝です。
しばらく後のプレイヤー誌に、流行り曲をフルスコアで掲載する連載が始まった。
新進アレンジャーらしく、スタジオミュージシャンの苦労話がそこら中に出てくる。
連載後期、彼は自分の会社を作った。ビーイングの長戸大幸氏の若き日である。
『ギターマガジン』という雑誌に、ヘンテコなマンガとギターテクニックのエッセイを、
落語的なノリで軽妙に書く人がいた。スタジオの仕事で食っているらしい。
これがJINMO。HPを見れば、どんなに凄い所まで到達した人か分かるでしょう。
プロパーとしての音楽ライターよりもミュージシャンのもののほうが私には面白い。
金のための雑文書きという制約の中で、自嘲と矜持がせめぎ合うバランス。
未だに彼らのファンである理由には、これらの雑文もあったのでした。