職人の HPに 癒される
- カテゴリ:日記
- 2017/01/17 08:16:16
楽器の修理を主に扱うリペア屋さんのHPやブログ閲覧が趣味です。
リペア屋さんは獣医さんに似たところがありますね。
患者である楽器と、飼い主であるプレーヤー双方がお客さんという点で。
どこのお客さんも、まあ様々な患者を持ちこんでおります。
不注意や酷使による破損から、模様替え、全取り替えに至るまで、あらゆる要望が。
そこで面白いのは、リペア屋さんは患者(楽器)側の気分を代弁するトコですね。
ボキリと真っ二つになった楽器の修理過程を写真入りで説明したあと、
楽器ってのは生き物なのだ、可哀想だとブツブツ嘆いているリペア屋さんがいた。
こういうお店は、お世話になったことがないけど、なんか信頼できますな。
また、若い頃は楽器の特性を無視した無茶な要求には応じなかったけど、
長年やるうちに、希望は可能な限り叶えるように方針を変更した方もいる。
これは職人としては忸怩たる思いであろうが、難しい時代だなとも思う。
何より面白いのは、あらゆる知恵を絞って修理に挑む職人魂の発露ですね。
それを公開しているってコトは、真似したけりゃ勝手に真似てみなー、というメッセージ。
こういうのはネット文化の一番良い所だと思います。知恵の無償共有バンザイ。
持ちこむ客側も重度のビョーキばかりだから、まあウルサイウルサイ。
半可通ほど始末に負えないものはありません。もちろん私もその一人。
ときどき嫌味が書いてあるブログにも出会う。わ、俺も気をつけなきゃ。
いい話にも時々出会う。名職人の作った楽器が持ち込まれたりすると、
どこに名人技が使われているのかを細かくチェックしたりする。
技術の伝承というのはこういう形で進むのです。しみじみします。
さて先週依頼した楽器、一つ注文し忘れてたコトがあった。
電話して伝えよう。誠にマニアックな注文である。金はかからず手間だけかかる。
Kさん、スンマセン、あとで連絡します。ブログで愚痴らないでねー。