ゴタぴょんの過去の日記 2010年8月16日
- カテゴリ:日記
- 2017/02/04 12:09:44
8月16日(月)
【午前 8時30分】
からすま京都ホテルにお迎え。
待つこと、10分、午前8時40分、
アレッサンドロさんと、そのご一家が、現れました。
「ナ、ナイス トゥー ミーチュー。」
「Hello, Mr. Gotapyon. I'm pleased to meet you!.」
自己紹介から、始めます。
「ゴタです。よろしくお願いします。
こちら、本日の運転手、タローさんです。」
お客様は、4名様。6人乗りセダンで、スタート。
きょうは、大文字の送り火。混雑を予想していましたが、
観光地は、以外に、ガラガラでした。
【金閣寺】
約80基の、点火炉で、文字を作ります。
送り火は、5つの山の斜面に、点されます。
dead spirits 死者の霊、なんて、話し出すと、止まりませぬ。
死後の世界の話になって、
死んだら、どこへ、行くか、なんて話になります。
死んだら、まず、死出の山。ここを、1週間で、越えます。
1週間目に、三途の川に、たどり着きます。
大きな川です。淀川ぐらいは、あるかな。
この、大きな川を見て、たいていの人は、後悔するのだそうです。
「し、しまった。本当に、
三途の川なんて、あったのか!」
そうすると、その、そばで、奪衣婆という、
ばあさまが、うすら笑うとか。
「 ひっひっひっ・・、お前は、生前、よほど、
悪いことを、してきたのだな。」
「 婆さん、頼むよ、あの渡し舟に、乗せてくれ。」
「 お前さん、着ている着物を、こっちに、よこしな。」
この、奪衣婆、死者の着物を、剥ぐと、
木の側にいる、懸衣翁と呼ばれる、じいさまに、さっと、手渡す。
じいさまは、その衣類を木の枝に、掛ける。
木は、衣紋樹と呼ばれる木で、生前の罪の重さによって、
枝が、ギュギュと、重みで、下がり落ちる。
ばあさまは言う、
「 お前のような、罪人は、舟に乗せるわけにはいかない。
この川を歩いて、渡ってゆくがよい。」
この川には、ピラニアが生息しています。
渡っていく罪人の足に、食らいつきます。
罪人が、向こう岸に、渡りつくときには、
もう、罪人の足は、骨だけに、なっています。
川を渡りきったところに、裁判所が、あります。
秦江王の裁判を受けることになっています。
書類審査、罪状認否など、生前の行いの、チェックを受けます。
ここは、初七日の裁判審議が行われる場所です。
また、1週間歩き続けます。2七日の裁判は、初江王の裁判です。
それが、終わると、
また1週間歩き、3七日の裁判となります。
ここは、五官王の裁判です。裁判官の側に、ネコとヘビがいます。
ここでは、生前の、浮気が調べられます。
奥さんに、内緒で、愛人をかこっていたら、
ネコが、男根に、かぶりつきます。
ヘビは、女性の、からだに、入り込みます。
ズルズルズルと。気持ち悪いこと。もう、喩えようがありません。
やっと、裁判が、終わっても、また1週間歩いて、次の、
4七日の裁判を受けなければなりません。
その後、5七日の裁判も、待っています。
5七日の、裁判は、シャバでいう、
最高裁判所です。ここは、閻魔法王庁です。
玻璃の鏡があります。
これに、生前の自分が、映っています。
生前の自分が、悪いことばかり、
していると、罪人は、泣き出します。
閻魔大王が、いいます。
「どうじゃ、お前のような悪人は、
地獄に、落ちるのは、仕方があるまい。」
「助けてくださいよ。私だって、
たまには、善いことも、していましたよ。
何とか、お願いしますよ。男前の、閻魔様!」
「じゃあ、もう一度、裁判を、受けるがよい。
6七日の裁判を、受けてこい。」
また、1週間歩いて、裁判。
また、1週間。とうとう、49日目になります。
最後の日、6つの、鳥居が、現れます。
どれか、一つを選んで、歩いてゆくことに、なっています。
一つの鳥居は、天上界。一つは、修羅界。
一つは、畜生界。また一つは、餓鬼界。
そして、地獄。残る一つだけが、人間界に戻る、鳥居です。
あなたは、来世、どこに生まれるのでしょうか?
やっと、金閣寺です。
みなさん、カメラが、お好き。パシパシ撮ってらした。
突然、屋根の鳥を見つけて、お聞きになられます。
「What's that?」
「あれは、鳳凰だ。不死鳥だ。」
「どこから、飛んで来たのだ?」
「中国......... かな?」
「やせて、スリムだね。」
「閉門後、毎日、空を飛んで、運動しています。」
つづく