ゴタぴょんの日記2012年9月23日Ⅱ
- カテゴリ:日記
- 2017/02/21 07:42:05
9月23日(日)
Ⅰからのつづき
【12時30分】
皇帝ペンギンのオスは、
メスが帰ってくるまで、じっと待ちます。
極寒の中を耐え抜くのです。
そのように、ゴタは待った。
ひたすら、みなさまの帰りを待った。
そして、雪に積もった満州の里にも、
根雪がとけ、アゴニカの花が咲くように、
季節はめぐり春となった。
ちょっと書き間違えた。
時間はめぐり、12時30分となった。
添乗員さん : お待たせしましたー。
ゴタ : お帰りなさいませー。
おでんをおみやげにいただきました。
あたたかいおでんで、皇帝ペンギンは生き返った。
ちょっとな。
黄色いカラシが黒のズボンの上に落ちて、
ペンギンらしくなった。
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清滝道を通り、観光道路へ。
広沢の池を過ぎ、仁和寺を過ぎ・・・
「仁和寺にある法師・・・」
言わなくていいことをつい口がすべった。
「それって、どんな話だったかしら?」
どんな話?聞く相手を間違ってはいないか?
これも、ガイドの仕事か?
いや、今はドライバーだ。
いや、しかし、
この仕事はガイドドライバーとして請け負った。
説明責任がある。だが、責任を果たせない。
責任を果たせないのは、誰か?
追求しないで~お願い。次行こう。次。
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【龍安寺】
バスは龍安寺に到着。駐車場には、
バスの駐車位置を決めるスタッフがいます。
「あそこの、一番端に止めてや。」
そう言われたので、一番端に止めました。
ときどきわざと聞き間違えるゴタ。
だがこの日は、その手は使わず、おとなしく随う。
何? わざと、どう聞き間違えるかって?
「あそこの一番星に止めるって?」
そしたら、駐車係も、
「このロケットをな。」
ゆわん。ゆわん。
駐車係も忙しいのに、つき合ってくれへん。
添乗員さん : あのう、ゴタさんも
ご一緒に行っていただけるのでしょうか?
ゴタ : はい、では是非ご一緒に。
龍安寺境内、山門を入ってすぐ右に、
このお寺の地図の看板があります。
ゴタ : はい、みなさん。
ここを歩いて、右側、鏡容池には
ペンギン・・・じゃなく、えーと、あれは、そう、
鴛鴦(おしどり)が見られます。
ベトナムの
お客様方 : オシドーリ?
ゴタ : はい、マンダリン ダックです。
ベトナムの
お客様方 : 万田りん抱く?
ゴタ : ノー あの、とにかく鳥。バード。パタパタパタ。
やはり、ベトナム人には、
ベトナム語の通訳ガイドが必要です。
今、通訳ガイドの言語は、英語、ドイツ語、
中国語、フランス語、
スペイン語、韓国語、イタリア語、
ロシア語、ポルトガル語、
それと最近追加されたタイ語。この10カ国語です。
なので、ベトナム語の通訳ガイドは、依頼したくても、
日本観光通訳協会の名簿には、ひとりも載っていない。
せめて、ベトナム語で、
オシドリが言えればいいのですが・・
本堂(正確には庫裡)に入ります。
みなさま、お勉強されてこられたようです。
この寺が石庭で有名なのを、
よくご存じのようでした。
ゴタ : さて、それではみなさま、縁側に座りましょう。
そして、しばらく目を閉じ、
静かに瞑想してみましょう。
お客様 : 砂利はどこから運んだのですか?
ゴタ : 比叡山と呼ばれる京都府と
滋賀県の間の山のふもとに
石切場があって、そこから運んだ白砂です。
ヾ(@^▽^@)ノ
一般に、京都の白川砂は、
花崗岩の風化した純白の重い砂で、
庭作りに用いられたのは、江戸時代後半なんだとか。
とはいえ、15個の庭石のひとつには、
細川家の時代の石が
あるとも言われており、
阿波国産の緑泥片(りょくでいへん)
岩のまじった石が見つかっており、
これが室町期の証明になるんだとか。
室町期には、すでに、
夢想疎石が盆石を始めたといいます。
これは、石による縮小文化でありますから、
すでに当時から、
枯山水庭園の原形はあったのだと考えてよさそうです。
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Ⅲにつづく
ゴタぴょん