ロゼ
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/03/01 13:50:51
今日と言う日が終わろうとする時
私は電話のベルを待っている
待っても 待っも 待ってもl
そのベルはならない
終わってしまった恋の刻印
いくら後を辿ってみても
その後には何もなくて
ただ美しい思い出だけがあって
私の心を苦しめて
じゃああなたは何を感じているだろうか
恋と言う名の宝箱
誰かが言う
「開けちゃダメだよ」
でも開けてしまった
あの声は何を伝えたかったのか
あなたと私のグラスのワイン
私は赤で あなたは白で
そっと傾けていたのに
なぜかロゼになってしまった
それがお終いの始まり
もう恋なんてできないと
人は言うかもしれないけど
私も思うけれど
いつか誰かに巡り会ったら
陥るかもしれない恋の渦に
臆病になる心と
情熱を求める愛と
どちらを天秤にかけても
同じ重さにしかならない
忘れたい 忘れたい
もう電話のベルも鳴らない
一人きりになった私の
心に響く物があるとしたら
今は流す波の音だけ
お話しましようね。
何でも話してくださいね。
あの日この恋に出逢うまでは…