日本にミュージカルが定着しない理由
- カテゴリ:音楽
- 2017/03/02 17:21:03
日本で唯一、戦前から継続してメジャーな人気を誇る宝塚歌劇を除き、日本でメジャーな歌劇は、ほとんどないと言って良いだろう。
いやいや、歌舞伎、浄瑠璃があるでしょうって?
歌舞伎のセリフ回しはメロディが付かないし、人形浄瑠璃も、今や文化財として扱われるではないか。
日本にミュージカルがイマイチ定着しない理由は?
今まで言われてきたのは、説明調になってしまい、メロディをぶち壊すから、という理由付け。でもオレは、その説には異を唱える。
だって、それって、翻訳の問題、でしょ?
じゃあ、お前の考える理由は何だよ、って?
それを解くカギは、日本語の音声構造にあるとオレは思う。
何と日本語は、1音1音節という、珍妙な言語なのである。
たとえば。
田吾作、た・ご・さ・く、ta-go-sa-ku、4音4音節。
しかし、英語に代表される言語では、1音1音節という概念はない。
ta-gosaku(2音節),ta-gosa-ku(3), tago-sa-ku(3), tago-saku(2),tagosa-ku(2)
等のパターンがあり、いちばん自然なのはtagosa-ku,だろう。
逆に言えば、英語圏で日本語に通じていない人間は、正しく、タゴサクと発音できないのであり、ダゴサクーか、タゴオーサク、になってしまうのである。
この例は、イチローではなく、アメリカでは、イチイローと発音されてしまう例でも明白であろう。
つまり、音節数があまりに多くなりすぎて、日本語をメロディに乗せると、まどろっこしくなってしまうのである。
宝塚歌劇は、そこんとこをよく心得ていて、男役の歌は命令調でカッコいいのが多かったりする。
また、ミュージカルではないが、桑田佳祐はこの逆を突いて、こんな詩を残したりもしている。
♪かなり・わーいに(2音節)♪
意味的には、「かなり淫猥に」、8音節を2音節に縮めたのである。
でも、その桑田ですら、彼の初監督映画『稲村ジェーン』は、さすがにミュージカルにはしなかった。
その昔、裕次郎さんが演じて大失敗した日本ミュージカル、これから先は、どうなんでしょう?
あ。
こういう反論があるかもしれない。
「アナ雪は?あれはどうなの?」
アナ雪に関しては、もう書く時間がなくなってしまったが、日本語版製作者は、超絶な努力をしている、まちがいない。
花咲より失礼します。
承認ありがとございます
保育園などの実習などで休みをいただくこともありますが
よろしくお願いします
20年くらい昔、wowowでみたころのが・・・
まぁ、他を知らないんですがw
劇団四季はミュージカルだけでなく、ストレートプレイの上演もあるので、そういう意味で「歌劇」ではなく「演劇」の印象があるのかもしれませんね。
それに、ミュージカルといっても「コンタクト」のように歌がなくセリフも少ないミュージカルもありますよね。
日本でメジャーな歌劇・・・劇団四季はどうなんでしょうか?