Nicotto Town



好き過ぎる∞曲(カルメンマキ様TV出演記念)


えっとですね。今BSでマキ様のインタビューやってまして、
インタビュアーに腹立てながらギターかき鳴らし大合唱中の私です。
日本の女性歌手は2種類です。カルメン・マキ様と、その他大勢になるのです。

この御方なかりせば、スーパーフライもグリムスパンキーもないっすよ。
え? 時には母のない子のようにを歌った人? 演歌っぽいオバサン?
今すぐそこに正座してお待ち下さいませ。私が2秒で伺い鉄槌を下しますぞ。

日米のハーフ、17で家出、寺山の天井桟敷に衝撃受けて芝居やって、
『時には…』で突然ヒット、その後ジャニスやジミに二度目の衝撃を受け、
ロックに転じて昇りつめ、その後活動の幅を広げ現在に至る。まあそれはいいや。

とにかく聴く者の魂を震わせる、日本が宇宙に誇る歌い手。そうとしか言えん。
美空ひばりも凄いと思う。私はそれを認めた上で、マキを上位に据えてしまう。
それはですね、普遍と対極の、永遠に変わり続ける流浪の民としての生命愛。

わー、うまく言えん。言葉で表せるモンは音楽じゃねえや。とにかくですね。
昨年出た自選の3枚組CDもイイんすけど、ちょっと不足する成分があるっすよ。
アタシが選びやがりますから、とにかく聴いてくださいよ。この順番で。

1、昔 (『カルメン・マキ&OZ Ⅲ』より)

マキの混血としての出自、葛藤、親との決別、永劫の時の繰り返し……。
全てのテーマが含まれた超重要、超重厚な長尺超ハードロックバラード。
『私は風』しか知らないアナタ、聴きなさい。そのままひれ伏しましょう。

2、トリックスター (『VOICE OF MOSES』より)

本当は音源を残していない『RUST』とのテイクが最高だけど仕方ない。
歌詞は確か奥平イラさんだったはず。日常がシュールに捩じれ暴れたくなる。
『崩壊の前日』の世界観を突き詰めた究極のロックチューン。聴け。踊れ。

3、NORD (『FROM THE BOTTOM』より)

この曲……阿部薫と鈴木いづみに捧げてる曲だ、と書けば分かる人もいるかな。
阿部と吉沢元治のデュオアルバムに同タイトルのがあったはず。驚くでしょ。
そういうトコにもコミットして感慨を抱き消化して生きる人なんですよマキは。

4、アンダースタンド (『カルメン・マキ&ブルースクリエイション』より)

OZ結成以前、竹田和夫のバンドで歌ったロックデビュー作、A面一曲目。
これは微笑んで聴きましょう。ジャニス好きなんだなー、若いなー。
ブリッジ部分を聴かせたら若い子はスーパーフライだと思い込むだろうなー。

5、星の河を渡ろう (『UNISON』より)

バラードってのはね、こう歌うの。気持ちよく泣きそうになっちゃう。
マキの声質ってジャストピッチからの微妙なズレに醍醐味があるんすよ。
OZ時代の盟友、春日ハチ博文が曲つけて見事なギターを披露してるのもマル。

6、七つの子 (『ムーン・ソングス』より)

童謡ばっかり歌った超傑作アルバム、私はいつかやって欲しいと思ってた。
この時期以降、マキ様から完全に迷いがなくなりました。何でもアリ。
地方性を感じられない、都会のデラシネ的な味もこの御方ならではでしょう。

7、六月の歌 (『カルメン・マキ&OZ』より)

ピアノのブロックコードが響いて引き込まれ、ソリーナの単音メロが続く。
ぐっと引き込まれた途端にマキ様の葛藤を溢れさせた深く刺さる声が。
あらゆるものを拒絶した個と孤の決意宣言。1stアルバム一曲目。絶句する。

8、と打ったとこで家人の大声が。メシできたらしい。チクショー。
マキ様の偉業を世間に伝えるには時間が無さすぎる。とにかく、でございます。
マキ様のアルバムはぜひぜひなにとぞご一聴下され。ミーハーの戯言ご容赦。




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