Nicotto Town



苦手な音楽家の共通点を考える


矢沢永吉。さだまさし。アリス。松山千春。中島みゆき。
いずれも日本を代表するビッグなアーティスト、でも私は全く聴いていない。
うー、、、食わず嫌いというわけではない。そこそこ聴いたというか聴かされた。

ジョー山中。伊勢正三。ガロ。五輪真弓。この方々はよく聴く。
いったい何が違うのであろう。少々考えてみる。わりとすぐ結論が出る。
「脆弱さを克服して明日に向かおうとする意思」が私は苦手のようである。

ダメなヤツがダメなままダメになっていくことの栄光と残滓、それがない。
敗残者を愛する私には、ポジティブすぎるメッセージはキツイのでしょう。
何であんなに前向きなのか。中小企業経営者にファンが多いのも頷ける。

頽廃文学を愛する嗜好がこうした苦手意識を醸造したと思われる。
悲しみを乗り越えて明日に向かうタイプの楽曲はホントーに苦手である。
ああ、『千の風になって』とかもソレですな。アナ雪の主題歌も同じ。

ここで貴方(ダレだ?)は問うであろう。カルメンマキ様はどうなのか、と。
えっとですね。かそけき存在が極小のまま放つ刹那の光芒、それを讃えるの。
時にも運命にも業界にも勝てぬまま、でも生きて歌うという生が根底にある。

わ、わ、わ。突然気づいた。『ブルース』の有無ではなかろうか。
私が苦手な方々の音楽にはブルースフィールが希薄なのでは。それっぽい。
哀歌と言い換えてもよい。そうか私はブルースが好きだ。コレが理由か。

前向き、上昇志向、刻苦勉励の嫌いな私にはブルースが向いているのです。
現代のミュージシャンにもそういう連中がいる。彼らは楽しく聴ける。
でも日本の主流は冒頭の五氏である。うーん。生きにくい世であります。




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