Nicotto Town



フロレンスとルートヴィヒとアドルフ


いつもの戯言と妄想ですので、突っ込みどころ満載なのはご勘弁ください。
古本屋でふとナイチンゲールの『看護覚え書』というのを手に取った。
なぜ手に取ったのか全く分からない。でも偶然こそ必然と信じるのが私です。

パラパラ読み飛ばして購入を決定。実用書としてではありません。
端的に表現します。「狂気と熱情」を感じたからなのです。お叱り覚悟。
『論理哲学論考』や『我が闘争』と似たフィーリング。アホですよね私。

でも確信してます。デモーニッシュな迫力というべきかしら。
真面目に読むと爆笑したくなる部分もあって、その点でも2冊と似ている。
以下は全部読んだことのある方向けのマニアックな話題。

まずですね、比喩と引用のやり方が誠に似ている。インテリ論法ってのかな。
牽強附会という語を不遜ながら使いたくなる。内心で各部に突っ込み楽しむ。
既成権威への噛みつき方も共通してまして、これも苦い笑いを産む。

章立てや進め方、これが『論考』や『哲学探究』を髣髴とさせる。
開いた瞬間「あれ、ヴィトゲンシュタインっぽいぞ?」と思った。
当時高等教育受けた連中のデファクトスタンダードなのかしら。不思議。

脱線。マルクスやレーニンにそういう感想を抱くことはないんですよ。
あれは理性の産物であり、戦略的なデマゴーグ。そこに狂気は感じない。
私の狂気の定義が世間様と大きくズレてる気もするのだが、まあいいや。

当時最先端の医学と自分の体験から生み出した看護法の対比をしてるトコは、
『我が闘争』の視野狭窄的熱情すら感じる素晴らしさ。実際、似てると思う。
なんでこんなに似た雰囲気なのかしら。いろいろ妄想するわけです。

3人とも若い世代への教育に熱心でしたよねー。
この本は事実上教科書だし、ヴィトゲンシュタインは教員やってたし、
ヒトラーユーゲントに囲まれて満面の笑みを浮かべるヒトラーの写真もある。

ナイチンゲールとヴィトゲンシュタインのバックグラウンドは似ている。
ヒトラーがガキ時分、かなりの優等生だったのも事実らしい。
どこかに古典主義的芸術嗜好、前衛嫌いがあるとこも似てると思われる。

みな戦場で何かを感じて歩みを決めたというのも同じわけですよね。
ヴィトゲンシュタインとヒトラーが同じ学校にいたという説もある。
ロストジェネレーション世代なわけです。二人のその後は誠に面白い。

幾らでも続けられそうなのでこのへんにしましょう。あとですね。
奉仕の精神なんてものをこれっぽっちも信じていない現実主義者の面、
医療を志す方はこの点も肝に銘じられると宜しい、とも愚考いたします。





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