太閤立志伝より武田信智の物語
- カテゴリ:自作小説
- 2017/03/12 14:57:46
さて、三人の酒盛りと、歓談の日より、何日か過ぎた時のこと、時と場所は永禄3年5月19日(1560年6月12日)に尾張国桶狭間である、
(藤吉郎)(御屋形様の策に乗せられて、今川がきておるな」
(前田利家)(これから、切りこむか、あっ、今川勢に向かうあの鳥居の旗指物は、誰だ、)と驚く二人
そして、大雨の降った、あとのぬかるみには、今川義元たちの混乱のおとしものだらけである
「藤吉郎)(うん、あの旗、そして、聞いたことのある訛り、あの男も来ていたのか」
「前田利家)(信智か、あの男の紋所かな」
(信長)(誰が、一番槍を、駿河の公家もどきにつけるか、ほほう、あの鳥居の旗指し物は、だれだ」と鞭で鳥居の旗指物をさした、騎馬武者を近従に指し示す
その方向には、鳥居の旗指物をさして、色々威腹巻 「いろいろおどしはらまき」と南蛮兜をつけた、騎馬武者がいた
(武田信智」である、陣場借りに参陣したのである、そして、相手の本陣を突く
(今川義元)(何奴、名を名乗れ)と混乱する義元
「武田信智)(義兄上、信智でござる、戦国の習い故、敵味方となりましたが、尋常に勝負」
(義元)(やるか、手合わせしてやる」と二人は切りあう
「武田信智)(義兄上、すまん、」と少しの間、間が空くと義元を倒し首を取った
「藤吉郎)(あゃつ、大将を打ち取ったのか」
「武田信智)(敵の総大将今川義元、をこの「武田信智)が討ち取ったぞ)と義元の首を掲げ、勝鬨を上げる
そして、総崩れとなり退却していく駿河勢