花追い
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/03/24 09:18:29
今日も風が強い
桜のつぼみもかたい
満開の桜を君とみるはずだったのに
そして君はいない
あの日も風が強かった
そっとチョコレートをくれた日
ぼくは心が躍った
一層君が好きになった
キャンディーと一緒に
ネックレスを贈った
君の好みにあいそうだろうか
ちょっと心配だったけど
少し遠い公園まで
桜を見に行った
満開の桜の下で約束を交わした
君は覚えていただろうか
桜の季節が終わって
紫陽花の季節が来て
花を追うごとに君は
ますますきれいになっていくのが見えた
何処で間違えたんだろう
愛のキューピッとは
僕の心の矢は
君に届くはずだったのに
銀杏の葉が落ちる頃
君はネックレスを僕にかえした
そんな予感がなかったともいえない
君が手をつながらなかった日から
どうして心はつながらなかったんだろう
思いい返してみても
君はもう戻らない
そして2年がたった
さようなら君
さようなら僕
さようならが風に舞う
君に届かなかったこのあの日を乗せて
元は
人間50年 下天のうちを 比ぶれば 夢幻の如くなり 一たび生を受け 滅せぬもののあるべきか
敦盛
人生は50年くらいと短く、天下統一を進めても夢や幻のように過ぎ去るものだ。この世に生まれて滅びないものなどないものである・・といった意味で、恋愛にも通じるものがあるんじゃないかと?^^
考えさせられる歌ですね。「会うは別れの始まり」と言いますが、その中にも大切な思い出があるんですね。
その思い出を見送りながら、人は生きていくのでしょうか。
愛情2年 心のうちを比ぶれば 夢幻の如くなり 一たび生を受け 滅せぬ愛のあるべきか
とは、織田信長が好んだ敦盛の歌っぽい歌です^^