鹿の湯ものがたり
- カテゴリ:日記
- 2017/03/26 15:37:47
鹿の湯は古い昔から伝えられる温泉で
熱湯が湯けむりをあげて川に流れ込み
硫黄の匂いを町中に振りまいている
川の上に張りだした玄関ロビーから
濃い硫化水素のむせるほどに重たい空気をからだで押し分けて歩いていく
硝子の引き戸を開けると、もうそこは湯気の中
見通しの良い着替え場から湯気の立つ板場におりて、
まずはかぶり湯
頭にタオルをかけて
ひしゃく200杯をめざして48度の熱湯をかぶる
50杯を数えると
もう、頭皮がひりひりとしてくる
休み休み60杯目
後頭部はきっと真っ赤になってるだろう
ひとやすみ、ふたやすみして70杯目
あっついのなんのって
もう、半端じゃない
頭はもう無理~
脚から腰にひしゃくで熱湯をかける
熱湯の流れる大きな湯樋の傍にへたりこんで
ひりひり感をさまし
温度差のある5つの湯を巡る
まずは41度
足さきだけ入れてみる
全身があっつくなっているのだろう
いつも入る風呂は41℃が最高温度なのに
今日はぬるさを感じる
さてさて、ゆうべ読んだ『鹿の湯ものがたり』にある
江戸時代から伝えられたという入湯方法で
半身浴温泉を味わう
足浴1分
腰浴1分
胸下1分
時計どおりに進みます
42度・42,5度・44度と無事に進み
さて本番46度
きつ~い熱さがきりっと突き刺さり
こりゃ足浴は遠慮しようと
ふくらはぎ浴1分
手のひら浴1分
うわ~
温泉に浸けたところだけ
見る間にきれいなピンク色に染まって行きます
ここは床に横になっては危ないよという注意書きがあるくらい
硫化水素ガスの濃度が濃いので
早々と着替え場にあがります
お昼を食べて帰路3時間
車の中でトロトロ眠り
家に帰り着いたのが15時30分
すぐにお布団にもぐりこみ
目がさめたら朝の4時半
12時間以上眠っていたことになる
いったいどうした
わたしの脳みそ
鹿の湯効果というよりは
鹿の湯ミステリーという方が合っている
そして、またすぐに入りたくなる
滑らかなとびきり白い硫黄が湯桶にこびりついた
透明の鹿の湯温泉に
目に見えないし、意外とにおいも感じないこともあるので。
鹿の湯も熱そうですね。入り方が書いてあるんだ。
わたしみたいに湯あたりするひとが続出
したことがあるんだろうなあ(笑)
熱かった~
ひりひりです
3日もたったのにポカポカです
那須の鹿の湯は、怪我をした鹿が湯あみしていたところからついた名前だそうです
全国に多い温泉伝承で、鹿の湯をはじめとして鶴の湯・熊の湯なんていうのもあります
各浴槽には温度が小さく書いてあるのですが
入りにくい温度の浴槽は、人が入っていないので
ドボンと入っちゃう人や
観光気分でわあわあいいながら入っちゃうグループとか
大騒ぎです
そのたびに、「きゃああ~早く出て~」「いきなり46度は危ないよ~」などと声をかけていました
入り方が着替え場には地味には書いてあるのですが
なかなか目に入りにくいのかもしれません
一番目立つ注意書きは横になってはいけませんというやつです
一番困るのはガスで死なれることで
ちょっと熱いくらいは、なんてこたあないって感じですかね
那須の鹿の湯?私のお里は、湯の山温泉が近くにあります。そこも鹿の湯なんですよ。
にたような場所が全国にあるのかなぁ?
夜中もポカポカしそうだ
しかし、、、46度は、、、熱いね