流れ
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/03/28 09:56:02
昨日が今日にやって来て
今日が明日に向かっていく
私の心さえ知らぬ顔で
路はずっとつないでいく
歩みを届かさないまま
あの日は突然やって来た
何の理由もないままに
私はあなたのなんだったのだろう
こんなに好きだったのに
それが裏切られた
一人残された窓際のカフェ
通り過ぎる人をじっと見る
窓からあなたを見ていた
背中だけしか見えなかったけど
別れのそぶりも見せないまま
今は涙を見せられない
別れの言葉を聞いた時
本当は理由を知りたかったのに
なぜか言葉が出なかった
ガラスの心にひびが入った
あのカフェに何度足を運んだだろう
いつもの待ち合わせの場所
わざと遅刻をする私
「まった?」」ううん、今来たところ」
そんな嘘が楽しかった
でもあの言葉は嘘じゃない
嘘だったらどんなにいいのに
突きさされたその刃は
悲しい川の流れになって
私の足元を流れていく
もう少し待って もう少し
その流れが止まる時まで
どこに向かうのかわからないけど
明日につなぐ道だったら
まだ飛び越えていけるだろうか