脳活日誌758号
- カテゴリ:日記
- 2017/03/30 11:48:52
価値とは何か。
若い時から価値について考えてきた。未だに回答を得ていない。価値のあるなしの判定は、人の心が決めるものだから、大切な物と言っても千差万別である。家の宝だから、大事にしなさいと言われるものは大抵、物そのものである。貴金属品、絵画や骨董品、家系図など、いざという時に役立つものかもしれない。しかし、刀剣や壺などの陶磁器は売るとなると、そんなに値が付くわけではない。本や着物を売りに出せば、がっかりものである。はっきり言って、売るより、役立ててもらえる人に無料で差し上げた方が良かったと反省することがあるくらいである。
骨董品は古物市場で売買されるから、売り買い双方の需給関係で決まっていく。鑑定書の付いた値段のはっきりしているものはオークションにかければ、予想外の値段が付くかもしれない。かつてゴッホの「ひまわり」を50数億円で落札した金融機関があった。現在でも、保存されているそうだが、戦後バブルの象徴的な買い物とされている。何かあると、この「ひまわり」の話題が出る。しかし、一般の人は展覧会で目にしたことがない。果たして、本物だろうかと下種(げす)の勘繰りをするものである。見るのは目の毒と言うようなものは貴重品か?
好事家というものは、自分自身で楽しむわけだから、他人が何と言おうと、俺には宝なのだと、信ずれば、それでいいわけである。これは門外不出というわけである。このように考えていくと、価値というものは自己にとって絶対的なものということになる。あなたは私の宝物だと、親に言われたことはないですか。天才が生れれば、これこそ宝物ではないだろうか。トンビが鷹を生むのは奇跡か?
大変ですね。
奥さま、お大事になさってください。
1日も早い治癒をお祈りしております。