桜葉
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/04/05 14:11:12
今年も桜の季節が来た
幼いころに見た桜は
今でも心に残っていて
あんなに無邪気だったなんて
今では信じられない
千鳥ケ淵 上野公園
世田谷公園 目黒川
飛鳥山公園 六義縁(←時が違うかもw)
桜を追ってバスや地下鉄で
あの日々ももう遠い
寒さをじっとこらえて
芽吹きまで耐え忍んで
そして芽吹きの季節を迎えて
たくさんの人に見守られて
そして花弁までも人々はいとおしむ
あなたともう一度来たかった
今ではそれもかなわない
じっとこらえることのない冬だった
氷が割れるように裂けた愛
こうなることが運命だったのか
夜桜はうそつき
暗闇の中では桜は見えない
いらないともしびも消えて
そのまま暗い方がいい
桜も休んでいる
6月になれば
私も嫁いでいく
もうあなたとのことは無かったかのように思えるけど
今では違う人を愛しているけれど
通り過ぎて行った想いが流れていく
もう帰ろう
桜に背を向けて
あなたに背を向けて
これからを歩いていこう
これが私の季節なのだ