Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


幻影


もう春が来ている

寒かった地面の土にも
光があたり始めて
花が咲く準備をしている
うららかな春の日射しを浴びて


凍てついていた雪の大地も
溶けて川になっているだろう
その勢いは激しく
まるで静かさまで奪って行くようで
春だけを地面に残していく


あの時あなたと来た雪国は
何もかもが白く包まれて
時も凍ってしまったようで
こんな風景が初めてで
何の言葉も出なかった


雪は溶けた
あなたはいない
何処に春はあるの
探しに来ても見つからない
あの場所が分からない


何故逝ってしまったの
私一人を残して
あなたを愛していた
でも送りにいけなかった
誰も私の存在を知らなかった


もう一度会いたい
何度思ったことだろう
この手のぬくもりはまだ残っていて
涙を誘うけど
もう会えないなんて苦しい


写真を持ってきたの
あの日に二人で写した写真
この花たちが見えるかしら
もう春が来たのよ
だからあなたも戻ってきて


叶わぬ願いを抱いたまま
そっと都会に帰っていく
もう触れることのないあなたの頬に
私の手をかざして
幻影を見つめながら



アバター
2017/04/15 09:25
リアルですか・・?
アバター
2017/04/13 22:57
凍てついた地に
一人佇む君が見えた
遠くを眺める君が見えた

そんな君をみつけた僕は
北からの風で
命をもらった
君に笑顔が戻ればと

君と過ごした日々
白い世界の中で

凍っていた君の心は
少しずつ暖かさを取り戻して

そして春になった今
僕は戻っていく

「もう だいじょうぶだね」




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