米軍、空母や駆逐艦を朝鮮半島に派遣
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- 2017/04/16 15:40:35
北朝鮮による核開発への懸念が高まるなか、米軍は9日までに、海軍「打撃群」を朝鮮半島へと派遣した。原子力空母カール・ビンソンを中心とする打撃群には、空母や駆逐艦などが含まれる。
現在、西太平洋へ向かっている打撃群について、米太平洋司令本部は朝鮮半島周辺での即応態勢を維持するための予防的措置だと説明している。
デイブ・ベンハム太平洋軍司令本部報道官は、「同地域の最大の脅威は依然として、北朝鮮だ。北朝鮮は無謀で無責任で不安定要因となるミサイル実験を重ね、核兵器保有を目指している」と述べた。
ドナルド・トランプ米大統領はこれまでに、北朝鮮の核の脅威に対して単独で行動する用意があると表明している。
派遣された打撃群とは
打撃群には、ニミッツ級空母カール・ビンソン、誘導ミサイル駆逐艦2隻、誘導ミサイル巡洋艦が含まれる。
ノラ・タイソン提督指揮下の空母団には、強力な攻撃力のほか、弾道ミサイル迎撃能力もある。
当初はオーストラリアに寄港する予定だったが、寄港先のシンガポールから予定を変更して、朝鮮半島近海に向かうことになった。朝鮮半島周辺では韓国海軍と軍事演習を行ったばかり。
核実験を繰り返してきた北朝鮮は、米国を射程圏内に収める核弾頭の開発に近づきつつあると、専門家筋は指摘。そのため今後も、国連決議を無視して、核実験や大陸弾道ミサイルの発射実験を重ねるものとみられている。
http://www.bbc.com/japanese/39550604