チャップリンの演説
- カテゴリ:日記
- 2017/04/16 16:13:26
4/16は、喜劇王チャップリンの誕生日。
そのチャップリンの名演説(名セリフ)といえば、やはりコレでしょう。
「独裁者」のラストの大演説。
申し訳ない 私は皇帝になりたくない。支配はしたくない。できれば援助したい ユダヤ人も黒人も白人も。
人類はお互いに助け合うべきである。
他人の幸福を念願として お互いに憎しみあったりしてはならない。
世界には全人類を養う富がある。
人生は自由で楽しいはずであるのに、貧欲が人類を毒し 憎悪をもたらし 悲劇と流血を招いた。
スピードも意思を通じさせず 機械は貧富の差を作り、知識をえて人類は懐疑的になった。
思想だけがあって感情がなく、人間性が失われた。
知識より思いやりが必要である。
思いやりがないと暴力だけが残る。
航空機とラジオは我々を接近させ、人類の良心に呼びかけて 世界をひとつにする力がある。
私の声は全世界に伝わり 失意の人々にも届いている。
これらの人々は罪なくして苦しんでいる。
人々よ 失望してはならない。
貧欲はやがて姿を消し、恐怖もやがて消え去り、独裁者は死に絶える。
大衆は再び権力を取り戻し、自由は決して失われぬ!
兵士諸君 犠牲になるな!独裁者の奴隷になるな!
彼等は諸君を欺き、犠牲を強いて家畜の様に追い回している!
彼等は人間ではない! 心も頭も機械に等しい!
諸君は機械ではない!
人間だ!
心に愛を抱いてる!
愛を知らぬ者だけが憎み合うのだ!
独裁を排し 自由の為に戦え!
"神の王国は人間の中にある"
すべての人間の中に! 諸君の中に!
諸君は幸福を生み出す力を持っている。
人生は美しく 自由であり すばらしいものだ!
諸君の力を民主主義の為に集結しよう!
よき世界の為に戦おう!
青年に希望を与え 老人に保障を与えよう
独裁者も同じ約束をした!
だが彼らは約束を守らない!
彼らの野心を満し 大衆を奴隷にした!
戦おう 約束を果す為に!
世界に自由をもたらし 国境を取除き 貧欲と憎悪を追放しよう!
良心の為に戦おう 文化の進歩が全人類を幸福に導くように
兵士諸君 民主主義の為に団結しよう!
ハンナ 聞こえるかい?
元気をお出し。
ご覧 暗い雲が消え去った 太陽が輝いてる。
明るい光がさし始めた。
新しい世界が開けてきた。
人類は貧欲と憎悪と暴力を克服したのだ!
人間の魂は翼を与えられていた やっと飛び始めた。
虹の中に飛び始めた 希望に輝く未来に向かって。
輝かしい未来が君にも私にもやって来る 我々すべてに!
ハンナ 元気をお出し!
(http://www.geocities.jp/ryunk/contents/chaplin/last_speech.htmlより)
「独裁者」のラストは、演説場に集まった人々が手に手をとってダンスをするシーンで終る案もあったそうです。
が、チャップリンとしては、言わずにはいられなかったのでしょう。
(そのため、ストーリーの方が置き去りにされてしまった感はありますが)
ちなみに"ハンナ"というのは、この作品のヒロインの名であると共に、チャップリンの母親の名前でもあります。
おそらく、「母に誓う」といった意味もある演説なのだと思います。
もう一つは、もっと短いですが、「殺人狂時代」のラストのセリフ。
「殺人において私はアマチュアだ。
しかし世界は戦争による大量殺人を奨励している。
破壊兵器を製造し、罪もない女性や子供達の命を奪っている。
殺人者は権力を持つ貴方達であり、
私の犯罪に衝撃を受けているふりをしているに過ぎない」
「一人を殺せば悪党だが、100万人を殺せば英雄となる。数が殺人を正当化する。」
このセリフを初めて聞いた時、やさしかった親戚のおじさんに、突然、怒られたような気がしたのを覚えています。
が、「殺人狂時代」のセリフは、都合のいいところだけ、つまみ食いするのは難しいかもしれないですね。
自分の事を棚に上げれば、利用できるかもしれないですが。
最近やたらと問題になっている北の国こそ、
「殺人狂時代」+「独裁者」のチャップリンの言葉を聞かせたいです~。
お久しぶりです。
今回の記事は、ほとんどチャップリンが話した事だけですが・・・。
>チェリなの★さん
サイレント映画にこだわっていたチャップリンですが、「独裁者」はトーキー(音声付)映画の人気に押されて、作らざるを得なくなっていった頃の作品のひとつです。
「独裁者」は、ヒトラーの台頭に"黙っていられない!"という気持ちもあったようですが。
ちなみに、「独裁者」のラストの演説は、Youtubeとかでも簡単に見られるし、5分ほどなので、文字を追うよりも、実際に見てみるといいですよ。
チャプリン 深い~~~ですね・・・
ブログ題名に、改めて心打たれる次第です。