カムイ外伝
- カテゴリ:映画
- 2009/09/26 09:30:27
実は水曜日に観に行ってました^^
その後くたくたになって、なかなかまとめられなかったんですけれど、うん、あの……一言で言うと松ケンすげぇーーッ!!
って感じでしたのよ。
私、いつも映画はMOVIXに観に行くのですが、カムイ外伝はMOVIXと何やらキャンペーンで提携してたらしく、7月8月からよくCMが流れてて、そこで、わりと素の状態の松山ケンイチが「よろしくお願いします」なんて言ってたものなんですが。あのね、こう言っちゃなんですが、あの人、何かの役やってない時は全然オーラ無いのね?あれが「カムイ」演るって言われてもピンとこないですわ、って感じだったんですよ。
それが、本編始まってみると、もう、カムイにしか見えない。っていうか、カムイ外伝も今回やった以外のエピいっぱいあるから、もし『続』とか『新』とかいう企画が持ち上がったとして、松山ケンイチ以外のカムイは想像できない。
というくらいなりきってたんですよ。もう、ね、「松ケン」って松平健と紛らわしいから、「北島マヤ男」とでも改名するといいと思いました。ファンになってもいいだろうか。紫の薔薇を贈らなきゃね。
映画そのものについてですが。
冒頭、白土三平の絵が古めかしいナレーションと共に流れた時にはどうしようかと思いましたわ。その後はしばらくカムイの必殺技紹介な展開で、「ええ~、2時間ずっとこのノリなの?」と不安を覚えたものです。
それが、ある主要登場人物と出会ってから後、ずんずんずんずんと、「ああっ、この話あった!あった!」と。
一般向け映画なので、原作のドぎついシーンとかは割愛されて若干変わってはいましたが、なかなか再現度高かったです。
序盤はアクションもワイヤー多用していて『グリーンディスティニーが高評価を得たことによるアクション映画への悪影響』などということについて考えたりしたものですが、後半は、ワイヤーも補助的にしか使われておらず、わりと『生』っぽいアクションで迫力ありました。そうそう、アクションは「肉体を表現」してなんぼですからね!
パンフ読んだら、「まず、みんな(アクションが)できる人になってもらう」ということで、訓練とかあったみたいです。大変だったんだなぁ。
松ケンがすごかったのは先に書いたとおりですが、他の配役もなかなかハマッててイイ感じでした。私、小雪って『ラストサムライ』のイメージが強かったから、こういった役もできるって思わなかったです。ちょい株上がりました。
一つ断り書きを入れておくと、あの世界観・時代背景は、原作からそうだったわけですが、わりと誇張・脚色入ってます。
フィクションとして割り切って見るにはいいけど、あれがかつての現実だったと信じこんじゃいけない。江戸時代の日本というのは、もっと複雑で、あんなに単純に虐げる者と虐げられる者にぱっきり分かれたりはしていません。「士農工商」とか言うけれども、各身分の中にも激しくランク分けがあって、武士だからふんぞり返ってられて、農工だから貧しいというものでもなかったりします。はっきり行って、下級武士なんか、農民より食い詰めてたりすることも有り得る。農民の生活は、土壌や気候の他に藩政によって大きく左右されます。藩主が行政に明るい人だと、皆が潤うのです。逆に藩主がお馬鹿だと、みな窮々になります。
そして、殿様はなんでも我侭が通るわけではなく、あまりにヤバイ殿様は家臣団に引き摺り下ろされて座敷牢に押し込められるということも起こり得ます。というのも、徳川幕府って、藩を取り潰すの好きでしたからね。潰されたら家臣は全員失業するわけですから、殿様よりも「藩を守る」ことが第一に大切だったんですね。
でも、カムイとしては正しい世界が描かれていたと思います。
それと、原作の再現度高いって言いましたが、原作も時期によって作風が変わってまして、今回の話は、作画が変わって話の内容も若干アダルティになった直後のです。
その辺分かった上で好きな人にはオススメです。
それはそうと、私、ちょっとびっくりしたんですが、これ、PG12すらついてないのね。
観に行く人は大体回顧な、ある程度オトナな人だと予測しますけれども、まかり間違って子供が連れて行かれたらトラウマなりますよ?
それと、デートムービーには全然向きません。
余談。
1ヶ月ぶりくらいに映画館行ったら、まだサマーウォーズかかってた~~ヽ(・∀・)ノ
おいおい、ジブリでもないのにロングランかよ。いい映画だけどね!
カムイ外伝面白かったよ。……ちょっとエグいシーンもあったけど。
おめめ、解禁したのね。
カムイ ちょっと見たいと思ってたから 行ってみるー!
今日 DVDのレンタルが届いたから マンマミーア 見るぞ!