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シグキーリア


アラキの大冒険part2最終章 その①


   アラキの大冒険part2最終章 その①

   -アラキの大冒険part2最終章 決断-

  「・・・・・・許して・・・・・・くれるの・・・?」
 僕は、アノートに恐る恐る聞き返した。
 「あたりまえじゃない!!友達を許せなくて
 どうするのよ! ・・・だけどその代わり、もう
 死ぬとか言わないでよね・・・!?」
 アノートは、そんな僕に涙を流しながらそう言った。
 「・・・・・・ごめん、本当にごめん・・・!!
 もう言わないから・・・!!」
 そんなアノートを見て、いたたまれなくなった僕は
 アノートに謝罪した。
 「・・・でも貴方は人間界に名残はないの?
 もし帰りたいなら私は悲しいけど止めないから・・・。」
 と言うアノートの発言に僕は、
 「・・・ないよ。むしろポケモン同士話せる
 この世界の方が好きだよ・・・!」
 と言ってアノートを安心させた。
 「厳選や対戦なんかじゃなくて純粋にポケモンが
 好きになれるこの世界の方が・・・ずっと・・・!」
 そう僕はアノートに話を続けた。
 「・・・じゃあ・・・・・・ずっと私達の傍に居て・・・くれる?」
 と言うアノートの問いに僕は、
 「勿論だよ!!いていいならずっとここに
 居たい!もっとアノート達と楽しく生きたい!」
 と僕はアノートに言った。
 「・・・・・・。
 ・・・・・・やった・・・
 やったああああああああああぁぁぁ!!!」
 それを聞いたアノートは、歓喜の悲鳴をあげた。
 「私達ずっと一緒だよね!?
 そうだよね!?」
 とアノートは、僕にそう聞いてきた。
 「うん・・・!」
 僕は、アノートにそう強く返事を返した。
 「フュールもそれでいいよね!?」
 とアノートは、フュールにそう聞いた。
 「勿論だよ!!ぼくももっとアラキさんと
 一緒に過ごしたい!」
 フュールは、言われなくてもと言わんばかりに
 アノートにそう言い返した。
 「決まりね!私達ずっと友達よ!!」
 アノートは、フュールのこの言葉を聞いてそう言った。
 「・・・・・・暫く我が空気ではないか。」
 暫く僕達の話を聞いていたアルセウスが、痺れを切らして口を開く。
 「あ・・・ごめんなさい。嬉しかったもんでつい・・・。」
 そんなアルセウスにアノートは、顔を赤らめながら謝罪した。
 「・・・しかし、いい物を見せてもらった。
 そなた達の友情は出会って間もないのに固く
 結ばれているのだな・・・。」
 アルセウスは、然もありなんな顔持ちでそう答えた。
 「・・・確かに今の世の中では、厳選で孵化余りが
 出てしまう。それは今の時代では仕方ない事
 なのかもしれぬ。」
 そう言ってアルセウスが、今を取り巻く環境を
 憂いていた。
 「だがそれらも1つの命だ。我は見捨てる事は
 出来ない。だから、厳選などないポケモンの
 世界に住み移させることもしている。」
 その話を聞いてアノートは、
 「そうなの!?」
 と素っ頓狂な声をあげた。
 「無論自力で来る者もいる。それにそこの
 世界が好きだと言うポケモン、きっと他の人間が
 ゲットしてくれると信じるポケモンもいる。
 だからこそ我は個々の命の行く末はその
 生命自身に任せている。我はそれを決められぬ
 生命の手助けをしているのだ。」
 そう言ってアルセウスが、自分の使命を言った。
 僕達は、暫くアルセウスの長話に
 つきあうことになってしまった・・・。

                 その②に続く




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