小さな巨人 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/05/15 16:59:35
小さな巨人 第5話
TBS 日曜夜9時~
▼小野田さんはいい人?
私は前回の感想で、「小野田の疑惑が晴れたわけではない」と書きましたが、
どうも今回の内容からして、完全に小野田の疑惑は晴れたようですねw
いやいやでも、じゃあ小野田は中田社長と何を話してたの?とか、
前回料亭で待ち合わせていたのは誰なの?中田社長が料亭まで来てたけど?とか、
香坂が左遷されるきっかけとなった料亭で三笠の接待をしてた時、
中田ジュニアは誰と会ってたの?三笠はずっと香坂といたし?などなど、
今まで小野田が怪しいと思わせるための演出の答えがまだ出てないんですけどね。
それに最後にも三笠が気になることを言ってましたし、次回からの豊洲署編では、
もうドラマも終わりますので、最後に小野田の手が後ろに回るということも、ありえなくはないと思ってますw
▼U!S!B!
この↑ネタが分かる方は、アレをご覧になりましたね?w
さて、今回は三笠が中田父子を擁護し情報をリークしていたことが分かり、
どうやって中田父子と三笠を追い詰めるかの、最後の攻防でした。
三笠が裏切り者だと分かっても、確たる証拠がないので、追い詰めることができない香坂たち。
しかも裏切り者扱いされたことに腹を立てた小野田に、「所轄は指示があるまで待機」と、
いつものように釘を刺されてしまいます。
しかしそんなことで指をくわえて見ているような香坂ではありません。
山本アリサが出頭した時に持っていた、中田ジュニアから預かったというUSBメモリが、
元は転落死したOLの物であることを知り、そのメモリが欠けていたことから、
OLが転落した時一緒に落ちたのではないかと考えます。
しかし現場検証した時には、破片はありませんでした。
そこで香坂は、捜査員が入る前に現場に駆けつけた三笠が、証拠として握っているのではないかと考えます。
三笠をよく知る香坂は、中田父子の味方につくにしても、保険をかけるだろうと、考えたのです。
しかしそこに寝耳に水の情報が入ります。
何と中田ジュニアが次の一手として、海外逃亡を企てているというのです。しかも翌日の朝!
香坂は最近三笠が外出する時、必ず署長室に鍵を掛けているため、証拠はそこに隠されていると推理、
部下たちとともに探します。
しかしどこにも見当たらず、探していない場所はデスクの鍵が掛かった引き出しだけとなりました。
単純な鍵なので、プロが解錠すれば試みればすぐにでも開きそうですが、
署長にも他の部署の警察官たちにも秘密裏に行っている捜索なので、外部の者に頼むわけにもいきません。
そこで香坂は、わざと目立つように引き出しの鍵の付近に引っかき傷をたくさん作って放置しました。
▼団円くらい
香坂の罠にかかった三笠は、証拠品を持ち出し、何と今度は証拠物件が5千点ほど眠る倉庫に隠しました。
香坂たちはリストに載っていない証拠品を探すのですが、5千点ですからね、そうすぐには終わりません。
ついには小野田が捜査一課の捜査員たちにも協力するよう命令し、やっとギリギリになって、
USBメモリの破片を見つけることができました。
そして中田ジュニアには逮捕状が出て、警察に連行され、めでたしめでたし、と言いたいところですが、
三笠にはほぼ処罰はなく、横滑りで他の署の署長になっただけでした。
どうやら三笠と中田は警察官僚の天下りを取り仕切ることで癒着しており、
いろいろ腹を探られたくない上層部が、不問にしたということでしょう。
一方の香坂は、小野田を犯人扱いした罪で、また別の署に左遷されてしまうことになりました。
せっかく絆ができかけていた芝署の捜査課の面々と、お別れってことですね。
▼疑問点
途中から疑問に思ったのですが、USBの欠片を発見したことで、香坂たちは鬼の首を取ったように
勝ち誇っていましたが、あれってそんな重要な証拠になるんですかね?
欠片がOL転落現場にあった証拠はないですし、三笠の手を経てあそこに置かれていたのに、
肝心の三笠にまったくと言っていいほど処罰がなく、裁判でどのように扱われるのか非常に気になります。
欠片には微量ながらもOLの血がついていたとのことでしたが、OLはそもそも中田ジュニアと交際しており、
死亡時についたと証明できるものはありません。
ケンカした時に壊れて血がついたなどと言い逃れできなくもないです。
この証拠品、100%の確証となりえるとは思えないです。
話自体はとても面白かったのですが、ちょっと詰めの甘さを感じました。