CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/05/17 16:33:55
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 #6
フジテレビ 火曜夜9時~
▼テロ教団の逃亡犯
今回は、電車爆破テロを行い摘発された宗教団体の逃亡者が、久々に発見されるというお話でした。
教団は11年前に地下鉄の電車を、スーツケースに入った爆弾で吹き飛ばし、多くの犠牲者を出しました。
教団でテロに関わった信者はほとんど逮捕されましたが、実行犯の里見という男は逃亡を続けていました。
しかし偶然コンビニ強盗があった時の店内の防犯カメラに、客として顔が映っていたのが発見されたのです。
強盗は店員に取り押さえられたと言いますから、かなりへっぽこなやつだったんでしょうなw
特捜班は里見の捜索を命じられ、主に大山の卓越したハッキング能力で、所在を絞り込みます。
▼ファーストインパクト
大山に指示された企業のビルから出てきて車に乗り込んだ男たちを、稲見と田丸が尾行。
そのうち尾行に気づかれ、男たちはホームセンターに入り込みます。
そこでスーツを着た5人ほどの男たちが、里見を逃がし、稲見たちに襲い掛かります。
ここの格闘アクションはよかったですね!
ホームセンターの陳列棚の間で、7人の男が入り乱れて戦うわけですから、これはかなり痛いw
果たして稲見たちは5人の敵を倒すことができたのですが、肝心の里見は逃がしてしまいました。
やはり尾行するのに行き当たりばったりではいけませんねw
▼セカンドインパクト
次に特捜班は、里見を匿っていた健康食品会社が持つ不動産物件を調べ、里見が身を潜めそうな
アパートにたどり着きます。
里見は恐らく再びテロを起こそうとしているのか、高飛びする様子がないのです。
里見は郵便受けにスマホのカメラを動かした状態で設置し、もう1台のスマホでその映像をキャッチし、
稲見たちがアパートに来たことをいち早く察知し、先に逃げてしまいます。
即席監視カメラといったところでしょうかね。
すごいなとは思いましたが、スマホってカメラ動かしたままにすると、電池の減りがハンパないですよね?w
片方をずっと充電したままにして、電池が切れたら交換するにしても、
そのたびに外に出ないといけないわけで、いいアイディアだけど外にも充電器ほしいなと思いましたw
▼ラストインパクト
2度も里見に逃げられてしまった稲見と田丸。
実は里見は元公安の警察官で、教団に潜入捜査していたのに、ミイラとりがミイラになってしまったようです。
何故警官である過去を捨て、信者として活動することになったのか。
そして何故11年という中途半端な時期に、再び東京に現れたのか。
それを考えるうち、特捜班は警視総監の存在にたどりつきます。
警視総監は里見が潜入捜査をしていた当時、彼の上司で、3ヶ月前に警視総監に就任した人物です。
爆発物を用意しているわけでもなく、ただ都内を逃げ回っているということは、
警視総監を標的にしている可能性が高く、狙うなら自宅から出てきて車に乗る前と推理した稲見たちは、
青沼に警視総監の警護の増員を頼み、総監の自宅に向かいます。
案の定、里見は警視総監を狙撃しようとしており、稲見たちは総監を守り、里見を逮捕することができました。
里見が言うには、自分が教団で得た爆弾テロの情報を上司に報告したにも関わらず、
そのまま放置した上、自分を助けにきてもくれなかったことを、恨んでいたようです。
テロを防がなかった理由ははっきりしないのですが、テロ対策を厳しくするきっかけがほしかったか、
標的の電車に警察にとって邪魔な人物が乗っていたのでは、などと想像してましたね。
その後里見は、留置所内で首を吊って死んでしまいました。
さすが金城、きっちり後味を悪くするのを忘れないですね!
▼モデル
ドラマを見た方、見てないのにここまで読んじゃった方には、もうお分かりでしょう。
今回は、あのサリン事件をモデルにしているのは明らかです。
毒物ではなく爆弾を使ったのは、被害者やその関係者たちを気遣ってかもしれません。
気遣うならこんな話にするなって意見もあるでしょうが…;
確か警視総監が狙撃された事件もありましたよねぇ。
ドラマでは11年前になっていますが、実際はもう22年前です。
あの年は阪神大震災もあり、大荒れに荒れた年でした。
サリン事件の時の空撮の映像を、底知れぬ恐怖を感じながら見たのを思い出します。
▼疑問点
警備局長の鍛治は、特捜班の直属の上司である青沼に、もし特捜班が里見逮捕のため何か要求してきても、
無視しろという命令を出していました。
そのため特捜班が総監の警護増員を頼んでも、青沼は聞くフリをして無視したんですね。
幸い特捜班が間に合ったため、総監は無事、警護のSPは撃たれたけど防弾チョッキを着ていたので助かり、
里見も逮捕できましたが、1つ間違えば人命が失われることになっていたかもしれません。
何故鍛治はあんな命令を出したのでしょう?
鍛治にとって警視総監が邪魔な存在だったのでしょうか?
そういえば、総監と鍛治の会話で、総監が「君もこの椅子に座りたいだろう」などと言ってましたね。
しかし鍛治も、里見の目的が総監であることは分かっていなかったようでした。
それともそれも嘘で、ひょっとしたら鍛治は、総監と里見の関係をよく知っていたのかもしれません…。
里見の報告が無視された時と、よく似てますよね。
前回、官房長官を逮捕させた鍛治ですが、頼りになる上司というわけではなく、
彼も政治のために動いているのかもしれないですね。