Nicotto Town



新しい青とRGB


新たな青色物質が200年ぶりに発見されたそうですね。グリムです。




ウルトラマリンに似ていると言われる、鮮やかな青色のようです。

ネットニュースにもその物質の画像が乗っています。(これはヤフーです)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170516-00010000-clc_teleg-int.view-000



これに対して「新しい青は美しいね」等という意見がよく見られますが、どうでしょうね。

その「青」は新しい青ではなく、デジタルに取り込まれた別の青に過ぎませんから。

言い換えれば、その方はその「青色」をほぼ確実に見た事があるのです。

デジタル変換されたものが新しい色である可能性はほぼ皆無です。

一般的に、RGBの色は2000万色もありませんからね。

つまり画像のそれは「新しい青」というワードによって新しいと勘違いされた既存の青でしかないのです。

そもそも、この画像ひとつに明暗によってどれほどの青が出来ているかわからないくらいです。




ここまで言うと嫌な奴だと思われるかもしれません。

私が言いたいのは「本物はもっと美しいかもしれないんだ」ということです。


絵の具というのは本当に美しいものです。

あれは物質なので、モノとしての凄みを備えています。

なにも描写せず、ただ一色を塗りつぶしただけでも美しいのがアナログの絵の具です。

デジタルの色が美しくないわけではありませんが、情報量が圧倒的に違いますからね。



残念ながら、デジタルでの発表の場が拡大していく現代でアナログがデジタル以上に栄えることはないでしょう。

現実的なところこれは仕方のないことです。


ただ、このニュースで少しでもアナログの、ナマの色に興味を持つ人が増えればいいと心から思うのです。

デジタル画像だけで満足せず、実物を待って欲しいのです。




クレヨンになることは決定しているようですが、私は絵の具になる日を楽しみに待っております。

絵の具のほうが好きなんだよね。





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