Nicotto Town


シン・ドラマ汁


2017年4月期ドラマ総決算

今期は、そこそこ早めに用意していたのですが、貴族探偵の放映が6月の最終週まであり、結果アップするのが遅くなってしまいました。今時シーズン最終週まで放映する連ドラって珍しいですよね。ニコタ先行公開です。


●番外
犯罪症候群
 フジテレビ 土曜夜11時40分~
一応3回まで見て、感想も書いてたんですが、今期は他に見る物が多く、感想をアップする暇もなかなかなくて、結局お蔵入りとなりました。3回目まで見た限りでは、キャラクターの魅力に乏しく、ストーリーの進み方が冗長で、ミステリー・警察ドラマとしてはちょっとつらかったかも。またクイズ番組や音楽番組に司会者として出演することが多い谷原を見慣れてしまったせいか、何となくうさんくさく見えてしまいました。シーズン1の主役の玉山が、マッサンやウェイクのCMのような弾けるような魅力が感じられないキャラだったのもつらかったですね。

●8位
立花登青春手控え2
 NHK-BSプレミアム 金曜夜8時~
こういった勧善懲悪系の時代劇は、感想が書きづらいことが多いのですが、どのドラマにもちょっとした注目点を作ると、なかなか楽しく見ることができます。この時代劇の場合、主人公が下宿する医師の家の家族との関係がそれにあたります。実は事件よりも、その医師の娘と主人公の恋路とか、自己中心的で人使いの粗い医師の妻の言動を楽しむポイントとして見てましたw そうするとあら不思議、素人の捕物帳が恋愛ドラマに見えてくるんですよね。地上波では最近あまり見なくなった溝端ですが、このドラマで新たな境地を開拓しましたね。

●7位
4号警備
 NHK 土曜夜8時15分~
警備会社の要人警護をテーマとした、サスペンス×アクションドラマで、窪田クンの体当たりのアクションはなかなか見応えがありました。ただどうしても30分という枠は、大人のドラマを語るには少し短すぎます。もっと前後編を作るなどして、時間に余裕を持たせれば、キャラクターを際立たせることができたと思います。せっかく北村という変幻自在のキャラを演じられる逸材をメインキャストに起用しているのですから、もったいないですよ。後最近個人的に、窪田クンの演技がクドくなったと感じるようになりましたw いつからかなぁ、昔の方が自然でよかったなぁ。

●6位
警視庁捜査一課長 season2
 テレビ朝日 木曜夜8時~
前シーズンは目新しさで評価が高かったけれど、今シーズンはさすがにマンネリを感じるようになってきました。この枠の刑事ドラマはマンネリ上等なので、それでいいと思いますが、ヒロインの大福がやたら目立つことと、新レギュラーの刑部のキャラクターの軽さで、前シーズンの特徴の1つでもあった重厚さが薄れてきたのは、ドラマにとっていいことなのか悪いことなのか、現時点で私には判断できません。前シーズンと少し雰囲気が変わったなと思ったら、脚本家さんが一新されたみたいです。最終回のプロットはなかなか複雑で面白かったです。

●5位
警視庁捜査一課9係 season12
 テレビ朝日 水曜夜9時~
撮影中に主演の渡瀬が亡くなるという、図らずしも大きな転機を迎えるシーズンとなってしまいました。結局井ノ原が主演に繰り上がり、渡瀬が演じていた加納係長は出向ということで、最初から撮り直したようです。ファンとしてはせめて、渡瀬がフルで出ていた初回だけは見てみたいと思うのですが、それも叶わぬ願いとなってしまったようですね。最終回を見るに、恐らく来年もシーズン13が井ノ原主演で製作されるのではないかと思います。今シーズンは撮影入ってからのアクシデントでしたので仕方ないとしても、次シーズンからは何らかの梃入れが必要だと思いますね。

●4位
貴族探偵
 フジテレビ 月曜夜9時~
本格ミステリー作家の原作による、ポップなミステリードラマで、プロットやトリックで唸らせるというよりも、あーだこーだとツッこみながら見るのが楽しかったのが印象的。恐らくスタッフサイドもそういう見方を前提にして作っていたと思われる、要するにネタドラマ。相葉が棒という評判ばかり先立ってしまったけれど、例えば名脇役である生瀬の使い方が下手で、最後まで違和感が拭えなかったりと、全体的に演出の不器用が目立ちました。何とかとハサミは使いようというように、棒でもうまく使えば見映えするのですが、そこまでの実力が感じられなかったのが残念。

●3位
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
 火曜夜9時~
金城らしい葛藤が激しいストーリー、小栗や西島による見応えのあるアクションシーンなど、クオリティはかなり高かったのですが、アクションドラマなのになかなかスカッと出来ず、救われないラストが多かったのが、見ていてつらかったです。その分、唯一スカッとできた第8回の神の光教団のエピソードは、7分20秒に渡るノンストップアクションシーンもあって、素晴らしい出来でした。序盤はキャストのせいもあって、MOZUとの相似性が噂されたこともありましたが、両方見ている私には、まったく別物に見えましたけどね?

●2位
小さな巨人
 TBS 日曜夜9時~
見ている間は、おじさんたちの白熱の演技に圧倒されて、面白い!と感じるのですが、後でいろいろ考えると、どうにも理解できない、説明がつかない部分が多いと気づくドラマでしたw 階級社会の警視庁の人間関係などは、うまく描けていたようですが、ストーリーそのもののリアルさが一歩及ばず。ミステリーとしては今ひとつの感が拭いきれませんでした。でも勢いだけはあったと思うので、プロットさえしっかりした作品を作れば、もっと評価は高くなると思います。とりあえず長谷川と岡田を鑑賞するドラマとしては、及第点以上だと思います。

●1位
釣りバカ日誌 season2~新米社員 浜崎伝助~
 テレ東 金曜夜8時~
私の地域ではテレ東ネット局がなくて、シーズン1は遅れて昼の再放送枠で放映されたものを見たのですが、シーズン2は公式サイトで無料見逃し配信があったので、ほぼリアルタイムで見ることができて本当に嬉しかったです。スーさんがニヒルな二枚目の三國連太郎だった映画作品と違って、濱田×西田のハマちゃんスーさんは、どちらとも三枚目で口が達者な俳優さんなので、とにかく2人の掛け合いが面白いです。これは連ドラ釣りバカの新たな魅力だと思いますね。若い人が見ると、昭和の香りが甚だしいらしいですが、昭和上等、面白いものは面白い!


1>23>4>56>78といった感じですね。1位の優位性はまったく揺らぎません。ですが2位3位もなかなか面白くて、特にクライシスは3位なのが不思議なくらい、もし他にいいドラマがないシーズンなら、間違いなく1位を取っていたでしょう。ただミステリーと同じくらいコメディが好きな私にとって、釣りバカがすごすぎた…。コメディとはいえ1回の放映であれだけ声を出して笑えるドラマもなかなか珍しいんですよね。まぁ毎回同じようなクオリティというわけでもなく、やはり西田の出演が控えめな回は、さほどでもなかったかな。とにかく濱田と西田の2人が揃うと、化学変化でも起きてんじゃないかってくらい、笑える空気になってしまうんですよね。これは本当に、連ドラ版釣りバカの新たな魅力だと思います。あと釣りバカは視聴率低いですが、テレ東なので仕方ないと思ったら、三匹のおっさんに負けてるんですよね。釣りバカというとやはり視聴層は中高年になると思いますが、主演がまだ若い濱田ってことで、人気はイマイチなんですかね?※コメント欄に続く

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2017/06/28 17:21
2位と3位の順位はちょっとだけ悩みました。ただやっぱり、脚本が稚拙でも小さな巨人の方が、見た後スッキリできるんですよね。刑事のカンで捜査を進めて、そのカンが合っていて証拠品が見つかった時とか、ヒャッハーて感じですよ。一方のクライシスは、視聴者に疑問を投げかけ考えさせるドラマで、俳優さんたちの演技も素晴らしかったですが、悪い意味でのため息が出ちゃうようなストーリーが多かったんですよね。クオリティが低いわけではないですし、多分人によっては小さな巨人よりクライシスの方がずっとよかったという人もいるでしょう。でも私、ドラマ見てあまり暗い気分になりたくない、ひとえにそこなんですよね。
貴族探偵はネタドラマとしてはとても上質でしたw 見てる人と推理しながら、もしくは謎が解けてからここがおかしいあそこが納得いかないと、ワイワイ語り合うのが楽しいタイプのドラマでした。これはこれで価値があると思うんですよね。ドラマの質とはまた別のところに価値ですが、恐らくこのドラマは、それを故意に狙ってるところがあるんですよね。それがちょっとあざといですが、楽しめればそれでいいんじゃないでしょうか。
9係と捜査一課長はまぁこのくらいでしょう。捜査一課長は昨年もうちょっと評価高かったんですが、昨年目新しく感じていたことが、今年はすっかりパターン化してしまい、魅力ダウンしてしまいました。9係は、渡瀬の意思を尊重するなら、もう止めるべきだと思うんですよね。続けたいというのがキャストスタッフの総意なら仕方ないとは思いますけどね。
全体的に見てみると、今期は突出したドラマはなくて、緊急取調室と小さな巨人のデッドヒートくらいですかね、見物だったのは。最終的には緊急取調室の貯金が勝って逃げ切りましたが、僅差に詰め寄られてました。関西では関テレ制作のクライシスがそこそこよかったんですよね。あとは、不倫ドラマのあなたのことはそれほど、中盤まで沈み込んでましたが、尻上がりに視聴率がよくなってきてるんですよね。以前逃げ恥やカルテットが放映された枠ですが、この枠、裏のフジテレビのドラマ枠がなくなり、NHKのドラマ枠も他に移動したので、最近力つけてきてますよね。ターゲットを妙齢~中年女性に絞ったのも、効果があったんでしょうかね。来期は渡辺直美主演のドラマですが、どういう推移をするか楽しみですね。



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