Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


別れの海岸線


梅雨だから雨が降る

梅雨が明けたら夏が来る
そんな季節の移ろいを
あなたと過ごした私だった


照りつける太陽の光から逃げるように
歩道に黒い花が咲く
「男も使えたらいいのになぁ」とつぶやくあなた
「使っちゃえば?」とふざける私


夏が終わるころ海岸に来た
もう夏のにぎわいは無い
風に髪をなびかせて
「いい香りだね」ってあなたが言った


そんな言葉が嬉しくて
ずっと続くと思っていた
でも海岸に寄せる波は
いつしかひいて返りはしない


最後に言ったあなたの言葉が
ずっと耳に響いている
「もうお終いだね」
うなずくしかなかった


ぐっとこらえて部屋に戻って
泣いた すごく泣いた
この世から涙がなくなるほど泣いた
あなたのことをそんなに愛していた


愛は終わるのか
愛は去っていくのか
分からないけど
あなたは去って行った


最後にあなたの車で駅まで揺られて
空白の時間が流れて
まるでわざと目をそらすように
前を向いていた二人


さようなら さようなら
今までの月日にさようなら
もし再び出会ったとしても
もう他人に戻った二人




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