Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険Season2PART0序章その③


   アラキの大冒険Season2PART0序章 その③

  「・・・・・・君達の想いは本物か・・・。」
 とアグノムはその場に倒れ込みながらそう言った。
 「さ・・・流石神と呼ばれるだけあって
 強い・・・・・・。」
 とアノートは肩で息を切らせながらそう言った。
 「これできあいだまが覚えられれば文句ないん
 だけどね。実際の対戦じゃあグロスハッサムは
 ともかくバンギは無理だね。」
 とアグノムは不満そうに溜息をつきながらそう言った。
 「・・・・・・貴方の場合、高望みし過ぎですってば・・・。」
 とフュールは、不満そうに溜息をつくアグノムに
 呆れたように溜息をつきながらそう言った。
 「ああ、話がそれたね。それで、君達が僕に
 頼みたいことっていうのは?」
 とアグノムはアノート達を見ながらそう訪ねるとアノートは、
 「実はカクカクシカジカマイドマイドコノテノブンショウデハタシテ
 アイテガワニチャントツタワッテイルノカフアンニナッテクルワタシデスという
 訳で・・・・・・。」
 とアノートはここを訪れた事情をアグノムに
 出来るだけ手短に説明する。
 「(またカクカクシカジカ構文か・・・。まあぼくも
 やってたけどさ。)」
 とフュールは、アノートの様子を見て
 呆れたように溜息をつく。
 「(フュール、気にしたら負けだ。)」
 とネルフが、呆れたように溜息をつくフュールに
 小声でそう言った。
 「(ですね。)」
 とフュールは、ネルフの言葉に小さく頷いて
 小声でそう言った。
 「成程。要するにそのアラキって人間をまた
 この世界に呼びたい・・・・・・と、そういう訳だね?」
 とアグノムはアノート達を見ながらそう訪ねるとアノートは、
 「うん・・・・・・ここは人間界につながる異空間
 ロードもあるんでしょ?だから・・・。」
 とアノートがアグノムを見ながらそう言うとアグノムは、
 「確かにここにある3つの異空間ロードのうち
 一つは人間との共存世界・・・・・・シンオウ地方の
 リッシ湖へと繋がっているけど・・・。」
 とアグノムは難しい顔で何かを確認してしている。
 そして一つ溜息をつくと難しい顔のまま、
 「でもその子を連れ戻す事は僕だけじゃ
 無理だ。」
 と残念そうにアノートにそう言った。
 「!!ど、どうして!?」
 とアノートはアグノムに噛みつかんばかりの
 勢いでそう言うとアグノムは、
 「まずその子が本当にこの異空間の先の世界に
 住んでいるかもわからない。もしかしたら
 本当の現実世界に居るのかもしれないし・・・。」
 とアグノムは難しい顔でアノートにそう言った。
 「その場合は彼をリッシ湖に導く事すらできない。
 それにいたとしても、この広い世界から彼だけを
 特定して導くのは僕の力じゃ無理だ。」
 とアグノムは残念そうにアノートにそう言った。
 「それに君達が探すとしても、向こうの世界では
 人間はモンスターボールでゲットしてくる可能性
 もあるから危険だし・・・。」
 とアグノムは難しい顔でアノートにそう言った。
 そしてアグノムはアノート達2匹のいる方に
 向き直ると、
 「・・・・・・すまない。」
 とアノート達2匹にアグノムは深々と
 頭を下げて陳謝する。
 「そうか・・・・・・アグノムでも無理か・・・。」
 と今までの話を聞いていたネルフがは残念そうにそう言った。
 「・・・・・・そう・・・・・・だよね・・・・・・。
 こんな広い世界で彼ただ一人を特定して連れて
 くるなんて無理だよね・・・・・・。」
 とアノートは力なくそう言ってその場に
 座り込む。
 「私達が向こうの世界に行くのも危険だし・・・。」
 とアノートは力なくアグノムの言葉を
 その場に座り込んだまま呟く。
 「・・・・・・でも・・・・・・でも私は・・・・・・。」
 とアノートは力なくその場に座り込んだまま
 そう言った。
 「・・・・・・。」
 アグノムは、そんなアノートの様子に
 「ネルフ。」
 何か思いついたように不意にネルフに手招きする。
 「なんだい?」
 とアグノムに手招きされネルフはそう言って
 アグノムに近寄るとアグノムは、
 「僕も一回ギルドに行っていいかな。
 話したいことがある。」
 とネルフにそう聞くとネルフは、
 「わかった。」
 とアグノムにそう短い返事を返す。そして、
 「・・・・・・アノートさん・・・。」
 と落胆しているアノートに優しい口調で
 ギルドに帰るように促すとアノートは、
 「・・・・・・わかってる。戻ろう、ギルドに。」
 とネルフに力なくそう言うと立ち上がって太陽の湖を後にする。
 「何度見てもこのギルドって不思議な
 造りだね。」
 ギルドに帰ってくるとアグノムは、ギルドの外観や
 内装を見てそう言った。
 「まあ俺の家族や親戚が無計画な増築を
 繰り返した結果だからな。」
 とネルフは、大きな溜息を一つつくと
 「で、何だ?お前が話したいって事は。」
 とアグノムにそう訪ねるとアグノムは、
 「あ、そうそう。」
 とアグノムはそう言うと続けて、
 「アノート。」
 とアノートの名を呼んだ。アノートは、
 「・・・・・・何。」
 とアグノムに力なく怪訝そうに
 そう短い返事を返すとアグノムは、
 「僕の力では無理だけど・・・・・・。」
 とアノートを見ながらそう言うと続けて、
 「その子を連れ戻す方法ならあるよ。」
 とアノートに柔やかな笑顔でそう言った。
 「えええええええええええええ
 えええええええええええええええええ
 ええええええええええええええっ!!!?」
 とアノートはアグノムのその言葉に
 心底驚く。
 「驚き過ぎだよ。」
 とアグノムがそう言うとフュールが、
 「そ、それはどんな方法ですか!?」
 と噛みつかんばかりの勢いでアグノムにそう言った・・・。

                     その④に続く




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