傷
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/07/05 10:47:07
台風の後の空は
白い雲の上に真っ青な空
流れていくその雲に乗ってどこかに行きたい
そんな気分にさせてくれる
昨日は彼と一緒にドライブ
どこまでもどこまでも走った
一体そこがどこなのかわからないくらい走らせて
まるで都会を忘れるように
二人きりになれた
あなたからのプレゼント
小さな小さなダイヤのネックレス
今日も付けてきたのよ
大きさなんか関係ないわ
森の手前のコーヒーショップ
あなたはアイスコーヒー
私はホットカフェオレ
シフォンケーキを頼もうか
半分こにして食べようか
そんなこともあった
亀裂はいつから入ったんだろう
あんなにまぶしい二人だったのに
今は日陰を探している
小さな小さなダイヤのネックレス
あなたに返すわ
どうしろって言うの
心がこんなに泣いているのに
持っていてなんてひどすぎる
あのころに帰りたいけど
もう帰れないならいっそ
あなたのことを忘れたい
心の底から消し去りたい
さようならは言わないわ
私もどこかで傷つけたのかも
お互いに引きずるその胸の傷に
別れる時が来たのね
自分勝手でごめんなさいね」
大気汚染のスモッグも消し飛んでるのでしょうねえ
失恋の後のもやもやはなかなか消し飛ばないけどねえ