湖で泳ぐということ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2017/07/07 18:35:43
こんな素晴らしい天気の七夕の朝に、仕事は休み!
午前8時45分、オレの頭に、あらぬ考えが浮かんだ。
「行ってみるか。猪苗代湖。そう、ひょっとして」
オレは福島県民になって15年経ったが、一度も猪苗代湖で泳いでいない。そう、磐梯朝日国立公園の表玄関、猪苗代湖は、全国でも珍しい、湖水浴ができるキレイな湖なのである。
しかし。条例違反はヤバい。国立公園内だし、過料か科料が課されるのは困る。
9時ちょうどに、猪苗代町役場観光課に電話。
「あ、湖水浴ですか?今日がちょうど、湖水開きです」
との回答。
「マジか?今日から堂々と泳げるのか?」
行くしかないじゃん。
オレはネットで湖水浴ガイドマップを開き、JRの駅から一番ちかい湖水浴場を選択。
9時38分郡山発磐越西線会津若松行に、オレは下駄ばき、青のビニール袋に海パンとバスタオルとフェイスタオルを入れて乗り込んだ。
しかし、この時点で、100%泳ごうという決意だったわけではない。だって、オレはもうジジイだし、最後に水泳をしたのは確か長野オリンピックの年だし。
水難事故を起こして他人様に迷惑をかけるのだけが、怖かった。
10時10分、湖畔にいちばん近い上戸(じょうこ)駅着。次の猪苗代湖畔駅は今は営業していないらしいので降りる。
緑一色の山、雲量のほとんどない夏空の下、オレは湖畔を目指して歩き続けた。
そして20分後、ゆるやかでたおやかな、長さ500メートルほどの入り江に到着。
『おお、沖にはブイも設置してある。やっぱ遊泳OKなんだ。』
でも・・・
人が、泳ごうとしている人が誰もいない。
原発事故の影響で、湖水浴する人が減ったのかな?でも、水辺は放射能のスイートスポットで、猪苗代の線量は東京とあまり変わらないのに。
『よし。ここは、水難を避けるために、膝まで水に漬かって帰ろう』
ほら、よく、プライベートビーチって言うでしょ。でも、湖だから、森閑としていて、ちょっと怖い、つうか、荘厳な感じだったの。
オレは意を決して、入念に(笑)ラジオ体操をし、下駄を脱いで湖に入った。かなり水は冷たいが、ヤバいほどではない。
くるぶし、膝。調子こいて腰、では、終わらなかった。何かに引きこまれるように、オレはザブンと湖面に身を委ねていた。そう、オレがもし理論物理学者だったら、その瞬間に、神の数式を発展させることができたかもしれない。何かに、引きこまれたのだ。確かに。
平泳ぎ、まだ立てる。もう3メートル。まだ足が付く。
『あの沖(約150メートルぐらいか)のブイにタッチして、戻ってこようか』
ヤバい!足が立たないところまで来た(岸から約30メートル)。
少し戻って、しばらくオレは。おそらく忽然として湖水浴に興じていた。
淡水なので浮力が弱い(当たり前か)。水の透明度がハンパない。ゴミがない。
ゆらゆらと、ふらふらと、オレは生きていてこんないい目に会えた己の幸運に感じ入った。
一度汀に戻り、Tシャツを着る。荷物置き場にはうってつけの、三島由紀夫の恋愛小説に出てきそうな白い木の構造物があったので。
オレは、芯から、うずいていた。
もう一度、あの、織姫の居りてきそうなブイの、できるだけ近くまで行ってみよう。湖にふたたび、さっきより暖かく感じる。
しかし、オレは、めまいを感じて引き下がった。無理はするな。
今日は誰もいない秘密の入り江、そこは、真夏には、売店やパラソルなども設置されるらしい。しかしそこは、たくさんある猪苗代湖水浴場のメインではなく、今日の湖水開きは他の場所で行われたと、さっき地元TVのニュースで聞いた。
流行語を借りれば、まさに僥倖。
もう数年すれば還暦。あと何年、オレの人生が続くか分からないけれど、今日の思い出は、一生涯忘れることはないだろう。
真夏には珍しく9合目まではっきりと見える磐梯山に別れを告げ、灼熱のアスファルトの道を陶然と歩いて駅に戻り、30分間ボーッとして、そして、オレは帰りの汽車に乗った。
試験は合格されたのでしょうか?
不躾な質問なのでスルーされてもかまいません...(..)
あ~すずしい避暑に行きたい、あつい午後ですよ~、(_´Д`)ノ~~
2回目の湖水浴も楽しまれたようで何よりです^^
近所のお子さんたちを連れてということだったのでちょっと心配しました...。
湖水浴は気持ちよさそうですね♥
冷たそうでうらやましい!
水、まだ冷たいと思うけど寒くなかったですか?
私は足のつかないところへ行くときは必ず浮輪持参の小心者です(;^_^A
市谷駐屯地でなくて
猪苗代湖でよかったです^^
水と戯れるのは楽しいですが事故が怖いですからね、ご無事で何より
素敵な七夕ですね☆
泳いだ後も海と違って体や水着が塩分でベタベタにならずに済みそう^^