Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


記憶


これは夢かもしれない

でも現実だった
小さな小さな切れ目が
それを現実に変えた
そして私は一人になった


本当はもっと早くから
そう思っていたに違いない
でも夢から覚めるのが嫌で
背中を向けていた
そして今日がやってきた


もっと早く気付いていたら
もっと悲しまずに済んだだろうか
そんなことでは測れない何かが
ふたりの歯車を壊した
そして時計は止まったまま


部屋の片隅でひざを抱えて
涙さえも浮かんでこない
暗闇が部屋に浮かぶ頃
動くことのないままで
あなたのアドレスを眺めていた


もうならない電話
もうかけられない電話
こんな便利なものがあるのに
何の手だてもないなんて
頬を伝う涙が一筋


辛かった
あなたの一言一言が
なんでこうなるの
私のどこが悪かったの
でもいけないことをしたのね
だから嫌いになったのね


教えてほしかった
あなたの去った理由を
次の恋が怖くなるから
でももう恋なんかしないかも
厭なことを引きずるのが嫌だから


部屋の隅で足を抱えたまま
まだここから抜け出せないけど
私の悪いこともわからないけど
また明日は来るけど
夏の日差しに包んでしまおう







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