お久しぶりです、ミーです。

本当に本当にお久しぶりです。

最近はログインする機会はめっきりと減ってしまいましたが、ミーは元気に大学生活を送っています。

ようやく夏休みに入りましたが、前期は人間やめてました。割とマジで。

大学受験の反動もあり、楽な教養課程では平日から飲み会遊び飲み会と遊びまくっていましたが、

無事に進級することができ、専門課程に入り医師への道を歩み始めました。

専門課程からは鬼のようなカリキュラムです。

枕のような厚さの教科書を１～２週間で全部覚えて試験試験。

毎週毎週試験、顕微鏡、解剖解剖解剖、試験試験試験、実験、試験。

朝っぱらから夜中までメスとピンセット握りっぱなし立ちっぱなし。

休憩時間は一応取られているものの、休憩なんてとってたら帰れなくなるので実質休憩ナシ。

本当にやばいときはお昼ご飯もぬいてメスをふるいます。

学ぶことは多く多く、それに対して時間が少なすぎる。

そうなるとどうしても犠牲になるのは睡眠時間です。倒れる同級生もいます。

日付が変わる前に帰宅なんて最早都市伝説。

正直、浪人中よりも勉強しています。

しかし、実は全ての医学生が勉強漬けかと言われればそうでもない。

医学部は他の学部と比べると勉強量は多いですが、それでもCBTや国試前を除けば進級するためにはそこまで勉強をする必要はありません。

しかしそれはあくまで"単位を取得し、進級するためには必要ない"というだけ。

教授の趣味とロマンが詰め込まれた偏りのある授業を完全に理解し、持ち運び不可能なレベルの教科書を読破し理解し暗記し、数多くある解剖や実習の意義を理解した上で完遂するのは、今のカリキュラムでは不可能に近い。

まず授業や実習の進行も全て真面目にやったらついていけない速度で進んでいく。

そこで進級のための試験には過去問や対策プリントが存在し、局所的に勉強すれば進級はできるようになっている。私もこの過去問や対プリにはお世話になっています。

実際、教科書を隅から隅まで覚えたところでCBT等の試験は除くとして臨床では使わないどころか、既に時代遅れとされている範囲さえあります。

そこで試験対策だけを行う学生と、多少無理してでも教科書を読破し全範囲をカバーしていく学生に分かれます。所謂「大学生的な医学生」と「意識高い系」。

もちろん、それのどちらが良いのかなんて個人の考え方次第だし、大学生活において何を重視するかによって変わってくるでしょう。

私は勉強重視した分部活やら恋人やらを全てほったらかしにしてますからね。その分成績はかなり上位とれてる自信はありますが。

今の努力のうち報われるのはほんの一部でしょうし、蓄えた知識のうち将来役にたつのはほんの一部で残りのほとんどの知識は使われることなく忘れられていくでしょう。

その意味ではあまり勉強せずに進級していく学生に比べてそこまで有利な点はないのですが。

それでも、これは私よりもずっと優秀な恋人に言われたことですが、

自分が病気になって医師にかかるとして、

先が見えず不安で不安な状態で医師に命を預けるとして、

学生時代に精一杯勉強した医師としていない医師のどちらにかかりたいかと言われたら、迷いなく学生時代に努力した医師を選ぶでしょう。

目指すべき良い医師の定義は未だに掴めないままですが、このことを考えるたびにもう少しだけ頑張るかな、と気力がわいてきます。

まだまだ勉強を始めたばかりの医師のたまごですが、

解剖室で指に光る結婚指輪を見たときに胸にこみあげてきたあの気持ちを忘れないでいることができたら、きっと良い医師になれると思っています。



学校がはじまったらまた忙しくなりますが、夏休みの間はちょこちょこログインしたいと思っています。

それでは暑い日が続きますがお元気で。