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シン・ドラマ汁


ブランケット・キャッツ 感想文

ブランケット・キャッツ 第5話「嫌われ者のブランケット・キャット」
NHK 金曜夜10時
▼ペット禁止
今回は、ペット禁止のワンルームに住む若い男性フリーターのお話でした。
配送センターでバイトをしている卓也は、なんの目的もなくただ漫然と人生を過ごしているだけのフリーター。
周囲の同僚が正社員になってバイトをやめていくのを見て、多少焦りは感じるものの、行動に移せないでいました。
そんな彼にも悦子という恋人がいて、彼女はちゃんと正社員として働いており、実家住まいでしたが、
ある時子猫を拾ってきて、飼う飼わないで親とケンカになり、子猫を連れて卓也の部屋に転がり込んできたのです。
悦子と暮らせるとあって喜ぶ卓也でしたが、卓也のアパートの管理人・権田が1階に住んでいて、
いつもアパートの掃除や片付けをしながら、住人を監視しており、
たびたび住人がペットを飼っていないかどうか、どこかから猫を借りてきてチェックしており、
つい先日も隣の住人が猫を飼っていたので、今月限りで出て行けと言い渡されていたのを見たばかりでした。
このままではバレてしまうと、卓也は猫を返しにいく権田を尾行し、秀亮の工房にたどりつきます。
猫の飼い主を募集していることを知った卓也は、権田がいつも借りてくるタマを、
自分たちがもらってしまえば、権田はアパートの住人がペットを飼っているかどうか
チェックできなくなるのではないかと、悦子の名前でタマをもらうことにしました。
本当は卓也自身の名前で登録したかったのですが、顔写真を載せている身分証明書を持っていなかったので、
仕方なく悦子の名前と住所で登録したのですが、ちょうど秀亮が留守で、美咲が応対したため、
美咲は悦子の家を軽く見に行っただけだったので、本当にタマがそこで飼われるのかどうかまでは
チェックしなかったのが、卓也たちにとって幸いしたのです。
美咲がタマを勝手にあげてしまったことに、秀亮は腹を立てますが、美咲も「いつまでも
過去にとらわれていて最低」と大逆ギレして、ケンカになってしまいます。

▼タマの過去
タマは人見知りで気難しい猫で、悦子はともかく卓也にはなかなか懐きませんでしたが、
何故か悦子が連れてきた子猫とはすぐに仲良くなりました。
しかし、1人暮らし用でペット禁止のアパートで、同棲して猫を飼うのはなかなか大変です。
アパートの前で権田が掃除をしていると、美咲が出勤したくてもすぐには出ていけなかったり、
権田が部屋を訪ねてきて猫を押入れに隠したりと、同棲生活のスタートは前途多難の様子。
そんなある日、卓也は権田がゴミ回収日ではない日に出されたゴミを、自室に持ち込もうとしているのを見かけます。
その日はバイトが休みだったので、珍しく権田に誘われた卓也は、部屋に入ってお茶をご馳走になることに。
そこで、権田の娘夫婦と孫娘2人が、このアパートが建っている土地にあった一軒家が火事になり、
全員犠牲になったことを初めて知ります。
一度は全員避難できたのに、孫娘の1人がタマがいないと家に駆け込み、全員がそれを追って
燃える家に入ってしまったためでした。なのにタマは翌朝無事に帰ってきたのです。
猫のせいで家族を失ったから、アパートをペット禁止にしたのかという卓也の問いに、
権田は猫を恨んではいない、タマを手放したのは、見ていると家族のことを思い出すからだと答えました。
それでも月に1度はタマを持ち帰り、一緒に過ごしていたけれど、誰かにもらわれてしまったので、
もうそれもできないと言っているのを聞き、ただ彼女と同棲したい一心で、飼いたくもないタマを
もらってきてしまった自分が恥ずかしくなった卓也は、タマを秀亮の工房に返しにいったのです。

▼タマの帰郷
タマを返してしまったことを知った悦子は、子猫がタマに懐いていたので怒りました。
目先のことしか考えず短絡的な行動ばかりすると腹を立てた悦子は、子猫を連れて実家に戻ってしまったのです。
しかし、子猫の様子がおかしくなり、悦子は美咲の動物病院に駆け込みました。
美咲はストレスのせいだろうと言います。
仲良くなったタマと引き離されたのが、子猫にこたえたのだろうと思った悦子は、
秀亮の工房に行き、タマと子猫を引き合わせました。
そこで卓也のことをつい愚痴ってしまった悦子に秀亮は、「あいつはちゃんと考えて行動している」
的なことを言いました。
タマを返す時、卓也は「自分には猫を飼う資格はない」と、秀亮にある程度事情を話してたんですね。
元々優しい卓也のことが好きだった悦子は、再び子猫を連れて卓也の元に戻ったのです。
そこへ、今度は権田がタマを連れてやってきました。
タマと子猫は嬉しそうにじゃれあっています。
卓也は猫を飼わせて下さいと頼むのですが、権田は出て行けと言います。
がっかりする卓也に、「一人前の男になってから、出て行け」と言いました。
なんかよくわからなかったのですが、結局ちゃんとしたところに就職して転居できるようになるまでは
タマと子猫を飼ってもいいってことでしょうかね。
隣の住人が聞いたら腹立てそうですけどw なんでうちはダメで隣はいいのってw

▼雑感
まーとにかくこの子猫が可愛いったら可愛いったら。
そしてタマと本当にジャレてるんですが、タマって実は男の子なんですよね…w
オス猫が子猫と仲良くなって面倒を見るなんてことは、あまり聞きませんが、
うちでも前に年上のオス猫が、年下のメス猫とすごく仲良くなって、去勢・避妊はしてたので
夫婦になるようなことはありませんでしたけど、いつも一緒に遊んだり一緒に寝たりしてました。
猫でもウマが合う合わないって、ほんとあるんですよね。
血のつながりはないけれど、猫としてはきょうだいのような感覚なのかもしれないですね。
で、子猫とは仲がいいのに、卓也には懐かず怒ったりして、どうやって猫をコントロールしているのか、
不思議に思いましたw 猫って犬と違って演技はできませんからね。
あと、大家の権田が、あれ実はかなりいい人ですよね。
口やかましいかもしれませんが、言ってることはまっとうなことばかりなんですよ。
あれを口やかましいと思ってしまうのは、子供が説教する親を鬱陶しいと思う感覚と同じですよね。
昔は、大家といえば親も同然などと言ったりして、大家と店子の関係は今よりずっと密でしたが、
権田はそれを地でいくような大家でしたね。
本当の家族を失ってしまい、店子のことを家族のように見守っていたのかもしれないですね。




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