脳活日誌873号
- カテゴリ:日記
- 2017/07/27 12:28:17
蝉が並んでいる。
蝉が昼寝に入ったのか正午現在、静かである。八重桜の幹を見ると、蝉が約10センチ間隔で行列を作るように木陰に止まっている。朝の五時頃から鳴いているから、疲れたのであろう。ゆっくり昼寝をしてください。7~8年して、やっと地上に這い上がって、蝉殻を残して、鳴き声を披露してくれている。10日くらい鳴き続けて、寿命を終えるとなると、鳴くというより、絶叫している姿かもしれない。蝉にしろカラスにしろ鳴き声の翻訳ができたらいいのだが、こんな贅沢な要望は無理か。
泣き叫ぶというのは音声言語の初期形態かもしれない。言葉というものが発達した社会に生きているから、人類史の中で言葉が、どのようにして定着してきたのか、ものすごく興味が惹かれる。ギャアギャアという叫びから、言葉が始まったのだろう。生命の危機を知らせるために発声する。仲間内に連絡する。生き物は危機を周辺に知らせるために泣き叫んできた。歓喜の時も声を出す。闘争する際にも声を出す。いずれも生命の絶叫である。
聞き取れない叫びを、聞き届けてくれるシステムが必要である。元気に生活している間は危機を感じない。しかし、窮地に追い込まれた時、助けてくれる救急システムのネットワークができているかどうかである。これは病気、怪我、災害に遭遇しただけでなく、精神的に行き詰まった場合でも同じである。経済的にバンザイする時でも同じである。踏みとどまるものが無ければならない。言いたくても言えないこともあるかもしれない。生きるということは、解決策の模索でもある。心の友人といかなくても、ちょっとした切っ掛けが命綱になるかもしれない。
心の叫び。
どんなときも、それに気づける社会であってほしいと思います。
今の社会は、残念ながら乾いた砂漠のように感じられます・・・
10日程で死んでしまうと聞いた時、何とも切ない気持ちになったのを覚えています。
確か鳴くのは雄の蝉で雌を呼んでいるのでしたっけ?
タイムリミットがあるので絶叫の様な大きな声なのでしょうか…