Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


風に吹かれて


聞きたかったのに

最後にもう一度だけ
でもそれはいけないとだったの
私の我儘だったの
さよならが最後のことばなんて悲しすぎる


幾つのもさよならをこうして
出会った二人がこうして
またさよならに出会うたなんて
どんな運命のいたずらだったの
涙の重さを知っていたの


あなたは求める人が私じゃなかったのか
私は求める人があなたじゃなかったのか
赤い糸が混ざり合って行く末が分からなくなって
間違いの糸を引いたのか
いとがぷつりと切れていく


つなぎ合わせたかった
でも出来なかった
宙に浮いた糸にはもう
誰にも結び付けることが出来ないのだろうか
風に吹かれて漂うばかりなのか


一つの出会いがあって
それが真実のものと思い込んで
心を注いで突き詰めて
でもそれが間違いだったその時に
風に吹かれて漂うばかりなのか


一つの出会いがあって
それが真実のものと思っいこんで
心を注いでつきつめて
でもそれが間違いだったその時に
人は何を信じるのだろうか


もう手も言葉さえも交わせない
うつろになった二人の間には
木枯らしがまるでづいてこようとして
足元を冷たく冷やしているように
その足取りを止めようとしている


愛したかった二人
愛されたかった二人
でも別れていく二人
さようならを聞きたかった
私は言えなかったけれど




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