アカボシマダラの出産と助産
- カテゴリ:日記
- 2017/07/29 23:59:28
2017年7月27日
久しぶりにさきたま緑道を歩いた
去年、左足アキレス腱を手術して
約一年、激痛の回復期をクリアして
やっとかかとの痛みと副作用?ともいうべき右足の膝の痛みを抑えた
行田古墳公園まで約4キロのさきたま緑道を歩き
行田の天然温泉「茂美の湯」(重曹泉)に入浴するコースは
手術前の定番ウォーキングなのだが
3ヵ月前に回復の様子を知るために試しに往復8キロを歩いたきりだ
今回は筋肉アップウォーキングに挑戦しながら
蝶々の追っかけをする
さきたま緑道は、蝶の季節だ
羽化したばかりのツマグロヒョウモンが
草原で飛ぶ練習をしている
瑞々しい翅の色だ
ルリシジミが飛び回って小さな花の蜜を吸っている
アベリアの茂みに甲虫がぶらさがっている
黒い翅のアゲハが大木の梢の縁先を巡っている
歩き乍ら見えるクスノキの葉の草色が真夏の光に照って輝いている
通り過ぎようとして
アカボシマダラが二頭、
クスノキの葉に停まっているのが見えた
二頭が連なって、一生懸命の作業をしている
熱中している作業中はレンズが近づいても飛びたたない
いい写真が撮れるチャンスだ
アカボシマダラは要注意外来生物だが
さきたま緑道でも、ここ数年で爆発的に増えた
撮影後、捕まえなくちゃならない
今回は高感度スマホで撮影する
5~6回シャッターを押す
あれ?今までに見たことのない作業だ
一頭の胴の下にもう一頭の頭がある
上の蝶がクスノキの葉の根元にしっかりと前足をかけて
頭を上下させている
のけぞったかと思うと、力を抜いてうなだれる
これは?もしかして
産卵中?
じゃ、下の蝶は何をしているんだろう?
あ!上の蝶がこちらに顔を向けて
驚いている
慌てて、下の蝶に向かって何か叫んでいる
(蝶々の顔がこっちを見たり下の蝶を振り返ったりするので
・・・そんなふうに視える)
下の蝶がこちらを睨むように振り向いた
う・・・見られている
蝶が睨んでいる
すごい形相だ
怖い~
でも、負けないぞ
撮るぞ~!
まだまだ撮るぞ~!
でも、でも、出産しているところだったら
その最中に邪魔したくない
要注意生物だとしたって
この目の前の生き物に罪はないじゃないか
いのちの再生産中に邪魔をするなんて
卑怯なことはしたくない
後で捕るにしたって
そんなむごいことできない
武士の情けって言葉もあるじゃないか
上の蝶は陣痛?が始まったらしく
頭をのけぞらして苦しみ始めた
下の蝶は元のように作業に戻った
胴の動きに合わせてせわしなく介護しているように見える
もしかしたら!
下の蝶は助産をしているのではないか?
産卵に合わせようと思わずカメラの位置を変えた
すると
下の蝶が怖い顔でこちらを見て
いきなりとびかかってきた
オオムラサキに攻撃されたことはあるが
アカボシマダラは初めてだ
怖かった~
上の蝶はまた、いきみが始まったらしく
頭をのけぞらしてひとりでふんばっている
これは出産だ
数日したら産卵した卵を撮影しにこよう
温泉に浸かりながら
蝶々にも出産の苦しみというものがあり
それを援ける蝶に
出会えたことが不思議だと感じていた
以前に眼下に富士山を臨む安倍峠で
車のドアに肢をはさまれて
必死に肢を引っ張るバッタを思い出した
あの必死の形相と
人間が見ていると気が付いた時の慌てぶりが
おかしかった
くたびれはてたようになったので
こちらも慌てて
ドアをあけると
一目散に飛び立って行った
水をあげてからドアを開ければよかったかな
と、後で思った
あの日も夏の日差しが暑かった
みんな一生懸命生きているんだね
人間が輸入して増えたものは論外ですけど
荷物に紛れ込んで入ってくるものは阻止するのが難しい。
日本のマメコガネやクズ(植物)も外国で猛威を振るっているようです(^_^;)
すごい迫真のドキュメントですね!
でも、自分が蝶だったら嫌かな〜?
でも、いいもの見れましたね^^
バッタさんもどうなんだろう。ラジヲでトンボさんが天寿を全うできるのは4割で6割はクルマに当たったりして逝ってしまうって聞いたばっかし。。
日曜日に通りかかった県警本部でけいさつ展をしてました。小さい子が展示中の白バイに乗りたがって、お巡りさんが抱っこして載せてあげようとしたんです。でも知らないおじちゃんに抱っこされたら泣き出してw
生き物も人もみんな幸せに暮らせるのがデフォルトであるようになるべきだなぁとw