Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


旅立ち~別れ~


夏が別れを惜しむように

太陽が沈んでいく
秋の虫音が響く中
あなたのことを思い出す


「もうついて来ない方がいい」
あなたはそう言ったけど
行く先に何があるというの
私の全く知らない世界なの


私ではダメだったのだろうか
この道はまっすぐに伸びているようだけど
きっと私の知らない世界がある
あなたは連れて行ってくれなかった


あなたと一緒に行きたかった
どんな苦しみが待っていようとも
二人で乗り越えたかった
たとえそれが二人を引きちぎろうとも


本当はあなたもきっと
迷っていたに違いない
それは思い込みでしかないけれど
一緒に行きたかったに違いない


あなたがくれたたった一つの贈り物
恥ずかしそうにしていた でも最後のものだったのね
手のひらに乗せるときらめくネックレス
もう絶対離しはしない


いつか秋も更けていって
部屋の鏡にも秋が映っていっても
あなたのことは忘れない
行き先も知らせずに
旅立ったあなたのことを




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