Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


名のない道へ


今日という日を流している

それは明日も明後日もそうで
いつの間にかそれを感じなくなって
日々だけを流していて
思いを乗せる日を忘れていた


大切にすべきだった
それが当たり前だった
色々な思い出が心に刻まれて
流れ出すのに気付かなかった
それが二人の行く道だったのか


取り返しのできないことをした
ただの冗談だと思っていた
でも間違いだった
亀裂が入り始めたのは
あの頃かもしれない


もう会えないと知っていたら
一つ一つのシーンを大切にしたのに
もう一緒になれないと知っていたら
二人の手と手を強く握ったのに
それはもうかなわない


ありがとうが言えなかった
さようならが言えなかった
二人の日々はまだ続いているのに
たった一言さえもう届かない
いつか二人が別れるとしても



時計を逆回りにしても
濁った水しか見えない
遡ることはできない
いくら見つめていても
二人も影さえ見つからない


別れるのね
遠くに行くのね
後を追うことはできないけど
せめてその優しさを捨てないでいで
私を包んでくれたその優しさを




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