おんな城主 直虎 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/09/04 16:56:33
おんな城主 直虎 第35回「蘇えりし者たち」
NHK 日曜夜8時~
▼九死に一生
今回は、直虎が龍雲丸を助けたお話と、徳川と今川が和睦を結ぶお話でした。
方久から気賀が徳川に襲われたという話を聞いた直虎は、南渓ら龍潭寺の僧たちと、堀川城に駆けつけます。
そこで気賀の民や大沢の兵たちの死体がゴロゴロと転がる、凄惨な光景を目の当たりにします。
彼らが生きている者はいないかと声をかけながら、死体を確かめて回っていると、
直虎がまだ息のある龍雲丸を見つけたため、龍潭寺に連れ帰ります。
なかなか息を吹き返さない龍雲丸に、直虎は手厚い看護を施します。
そこへ、鈴木重時のまだ幼い息子がやってきて、父が大沢攻めで討ち死にしたので、
ぜひ直虎に経を上げてもらいたいと、遺髪を見せて頼みました。
鈴木にはあまりいい思いを抱いていなかった直虎は一旦断りますが、直虎の歌うような経を
一度聞いてみたいと、鈴木が生前から言っていたと聞き、仕方なく承知します。
そして遺髪を奉じて経を唱えていると、それにつられたかのように、龍雲丸が目を覚ましたのでした。
龍雲党の仲間たちの死を目の当たりにし、生き返ったけれど元気のない龍雲丸に、いろいろと悲しいことがあり、
今の直虎にとってお主を助けたということは、生きる糧となると、南渓は礼を言うのです。
しかし本当に龍雲党の仲間は全員死んでしまったのでしょうかね?
1人くらい生きていても不思議はないのですが。
なんかこれで終わってしまうのはもったいない個性的な面々だったのに…(´・ω・`)
しばらくして、今度は近藤が龍潭寺に助けを求めてきました。
大沢攻めで、たくさんの負傷者が出て、近藤自身も深手を負ったらしく、龍潭寺の僧に看護しろと言うのです。
最初は、近藤の者など一人残らず死んでしまえばいいなどと言っていた直虎ですが、
いざ館を訪れてみると、負傷者たちや深手を負った近藤を、助けたいという気持ちがわいてきます。
動きが取れない近藤は、直虎に殺されるのではないかと恐れており、寺に戻った直虎は、
それを面白おかしく龍雲丸に話すのです。
▼戦国武将・今川の終焉
一方、徳川は大沢を降伏させ、後顧の憂いなく氏真のいる掛川を攻めようとしていました。
家臣たちの士気は上がっていましたが、家康はこっそり常慶を呼び寄せ、今川に和睦を持ちかけます。
そしてついに、久々に家康と氏真は顔を合わせ、和睦の話し合いをし、氏真は遠江全土を家康に渡す代わりに、
妻の実家である北条に身を寄せ、実質隠居し戦国武将としての看板を下ろすことになりました。
しかし徳川の盟友となっていた武田信玄は、この話を聞いて激怒します。
氏真を逃がしたことよりも、遠江全土が徳川のものになったのが気に食わないようでした。
今後武田と徳川が戦うことになるのはさすがに知っているので、これが最初のきっかけだったのかなとも思いますね。
▼新たな出発
龍潭寺にて、昊天が龍雲丸のために薬を作っているところを見かけた方久。
久々に銭の犬の声を聞きますw
戦で城も財産も奪われ、もう戦に嫌気が差し、武器を扱うのはやめようと思っていたところに、
新たな銭のニオイを嗅ぎ付けたというわけです。
そして、薬師には僧しかなれないと聞き、早速髪を剃り、昊天に弟子入りすることにしたのです。
しかし頭の中は銭のことでいっぱい…こんな人が僧になれるのでしょうかw
ちなみに江戸時代も医師といえば坊主にするのが決まりのようなものでしたが、
僧が薬を扱っていたことに、由来しているのでしょうかね。
そして方久は龍雲丸も一緒に商売をしないかと誘うのですが、仲間のことが気になった龍雲丸は、
まだ傷が完全に癒えてはいないのに、寺を抜け出し龍雲党のアジトに1人戻ってしまいます。
龍雲丸がいなくなったと聞いた直虎は、ピンときてすぐにアジトに駆けつけます。
そこには、1人で気を失ったように龍雲丸が眠っていました。
目を覚ました龍雲丸に、直虎はお主が生きてくれていて、本当によかったと言い、
龍雲丸はそっと直虎の手を握るのでした。
▼口移し
今回つい笑ってしまったのが、龍雲丸に薬を飲ませる話。
龍雲丸が気を失っている間、容器からでは薬湯を飲ませることができなかったので、
直虎が口移しで飲ませていたのですが、龍雲丸が意識を取り戻してから、
自分にどうやって薬を飲ませていたのかと聞かれたため、直虎は恥ずかしかったからか、
つい和尚様が口移しで飲ませたと言ってしまうのです。
その直後に南渓が現れたものだから、龍雲丸が異様に警戒してしまい、それを見た直虎は
久々に声を上げて笑ったのです。
この短いシーンにはいろいろと意味が含まれているように思いました。
まず、このところずっとつらく悲しい話が続いたため、直虎が久々に笑顔を取り戻したというシーンを
描きたかったのではないかということと、龍潭寺はどうか知りませんが、昔から寺では男色が横行しており、
それを知っていたから龍雲丸が異様に警戒したのではないかと思いますw
確かに傑山なら人気がありそう…w
▼井伊家最後の日
元ネタはSF小説とそれを原作とした1951年の映画「地球最後の日」だと思います。
ちなみに1998年の映画「ディープ・インパクト」は、「地球最後の日」を原型とした映画です。
まぁSFなんで内容はまったく関係ないですね。
井伊家を再興するかしないかという地味な話題になると思います。
どうせ再興するんだから早くしちゃえよって思いますが、もう残された時間が少ないですからね…。