バースディ
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/09/07 15:24:49
今日はあなたの誕生日
会社の前のカフェで待ち合わせ
プレゼントもちゃんと買ってある
何時になったら来るんだろうか
時計が動かないのが恨めしい
「ごめんよ、ごめん」
「いいのよ、大丈夫?」
少し遅くなっちゃったけど
予約の入ったレストラン
あなたの口に合うかしら
「フレンチでよかったのね」
「なんでもいいよ、君の好みで」
なんだか背筋がピンとする
白いワインでおめでとう
サプライズもできているのよ
食事が終った頃
小さなホールのケーキが来た
「え?」
「えへへ、おめでとう」
驚く顔のあなたが愛おしい
プレゼントは小さなパールのネクタイピン
最近はしないかもしれないけど
私のブローチとお揃いにして
よかったかしら だめだったかしら
あなたの顔をうかがい見る
「うれしいよ。ありがとう」
よかった 嘘でもいい
あなたがほほえんでくれるのが
一番の宝物
もう絶対に忘れないわ
あれから1年
あなたはどうしているだろう
悲しみからは立ち上がったけど
遠くに聞こえるレストランの音楽
時と一緒に流れていた
さようならは怖かった
でも仕方がなかった
あなたはネクタイピンをどうしたかしら
捨ててしまったのかしら
思い出なんて荷物になるだけね
バースデー、おめでとうございます!
奥様のこれからの1年にいいことがありますように…
誕生日と言うたら・・・我が妻の誕生日が昨日6日でした。
ショートケーキでもと購入して食べました。
ありがとうございます。
そうなんですよね~。なかなか幸せの詩をかけなくて…。
いつか挑戦してみようかな?