おんな城主 直虎 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/09/25 16:34:51
おんな城主 直虎 第38回「井伊を共に去りぬ」
NHK 日曜夜8時~
▼共同戦線
今回は武田が来襲した井伊谷の様子と、直虎が堺に行くの行かないの?というお話でした。
楽しみにしていた成長した虎松は、最後のあたりにちらっと出てきた程度。予告詐欺!
さて、直虎に促され、近藤は井伊谷の城を焼き払い、隠し里に逃げてきました。
そこには井伊谷から逃散した百姓たちも隠れており、隠し里は人で溢れかえってしまいます。
近藤が城を焼いて逃げたと知った信玄は、村から物資を強奪するよう命じますが、
すでに村も空っぽだったため、腹を立てて家をすべて焼き払うよう命じます。
百姓あってこその領地なのに、なんという大人げのなさでしょう。
そこへ南渓が信玄を訪れ、井伊の残党が立ち上がったため、近藤が逃げた、
井伊谷を井伊に安堵してもらえば、武田の旗下に入ると交渉を持ちかけます。
信玄はこの南渓が気に入ったようでしたが、安堵と引き換えに近藤の首を要求してきたのです。
これを知った直虎は、近藤に共闘を呼びかけます。
具体的には、これから戦局がどうなるかわからない今、武田の勢力下にある時は、井伊谷を井伊の領土とし、
徳川が優勢になった時には、近藤の領土とするという、提案をしたのです。
もちろん近藤の首など、武田に差し出すつもりはありません。
近藤は即答はできなかったものの、じっくり考え、ゴーサインを出しました。
ですが血の気の多い近藤は、しばらくして隠し里を抜け出し、ゲリラ活動を続ける息子に加勢しに行ってしまいました。
その後、遠江ほぼ全土を手にし、これから三河に攻め入るという段になって、信玄が病気で急死してしまったのです。
実はその少し前、徳川方に保護されている今川氏真が、おばば様の命日だと言って、家来と笙を吹いており、
その様子を家康とその家臣たちは冷ややかに見ていたのですが、信玄が死ぬ直前、
連れてきた遊び女の顔が寿桂尼になり、「冥土から迎えに上がりました」と声を発したのです。さすジュケやで。
信玄の遺言で、3年はその死が秘されましたが、南渓はすぐにその情報をキャッチしたのです。
その後、井伊谷は徳川方の勢力下となりました。
▼武田の間者
隠し里にて、高瀬の様子がおかしいことが気になった龍雲丸は、直虎に高瀬から目を離さないように言います。
それを聞いた直虎の脳裏に、高瀬に武田の間者の疑いがあるという政次の言葉が過ぎります。
その夜、高瀬が近藤に持っていこうとした薬の鉢を、直虎が腰が痛いからと言って、
無理やり奪って飲もうとしたところ、高瀬はそれを叩き落してしまいました。
直虎が武田の間者か?と問うと、高瀬は直親の娘であることには違いないが、
母親が死んだ時に抱えた借財により、身売りをするしかないくらい追い詰められていたところ、
井伊谷に間者として入れば、借財を全部払ってくれると言われ、仕方なく従っていたことを明かしました。
その時はすでに井伊と武田の間の交渉が進んでおり、もう近藤を殺さなくても咎められることはないだろうと、
直虎は高瀬に普通の女性として生きるよう諭したのでした。
▼ババアとジジイ
井伊谷が焦土と化したことで、直虎は百姓たちに土下座して謝罪します。
しかし元々逃散する時に、食料や生活必需品は粗方持ってきていたので、
百姓たちは1人も命が失われることなく戦を乗り越えたことに、逆に感謝するのでした。
そして武田と交渉後、早速直虎は百姓たちとともに村の復興に取り掛かります。
まずは方久の館跡に大きな寄り合い所を建て、復興の基盤とすることになりました。
活き活きする直虎を見て、龍雲丸は堺行きについて何か言いかけるのですが、そこに中村屋が訪れます。
気賀に船を停泊し、井伊谷に直虎と龍雲丸を迎えに来たのでした。
すっかり堺行きのことを忘れていた直虎ですが、改めて龍雲丸についていこうと思い直します。
龍雲丸は、今は井伊谷を離れない方がいいのではないかと言うのですが、直虎の決意は翻りません。
しかし出立当日、井伊谷に信玄死亡の情報がもたらされました。
これから出て行く直虎には知らされませんでしたが、
直虎は南渓や中野が右往左往しているのが気になってなりません。
龍雲丸や中村屋の言うことも、耳に入ってない様子を見た龍雲丸は、直虎にここに残るよう進言します。
直虎はもちろん断りますが、龍雲丸は「他の男に未練タラタラのババアなんざ足手まといなんだよ!」と
思ってもないことを言って突き放します。
ババアという言葉にカチンと来ますが、直虎もバカではありませんから、
これは自分のためを思ってわざと口汚い言葉をかけていることを理解します。
龍雲丸は、井伊谷が平和になってやることがなくなったら、堺に来ればいい、いつまでも待つからと言いますが、
その頃には自分は本当にババアになってしまう(今はババアではないという気持ちもちょっとある?w)、
龍雲丸もいつまでも待っていたりはしないだろう、むしろ待たせたくない、龍雲丸にはいつも龍雲丸らしくあってほしい、
なので、自分より先に死ぬなという約束だけ守ってくれと言い、結局これで2人は別れてしまうのです。
しかしこれでは、祐椿尼の「孫の顔が見たい」という望みは、絶たれてしまうことになりますよね…。
▼松下の虎松
2年後、徳川方の勢力下に入った井伊谷で、直親の十三回忌の法要が龍潭寺にて行われることになりました。
そこに松下から書状が届き、全員で来ると言うのです。
当日になり、松下に嫁いだしの、しのの妹・なつ、なつの息子・小野亥之助、虎松、そして奥山がやってきました。
虎松、亥之助、ついでに中野の弟・直久も成長し、役者が変わりました。
虎松の雄雄しくなった姿に直親が重なり、直虎は感動するのですが、虎松が最初に言い放った言葉は、
「松下の虎松でございます」だったのです。
虎松はもはや、井伊家の者であったことを忘れてしまったのか…? 以下、次回。
▼虎松の野望
次回のサブタイは、まぁどう考えても「信長の野望」のパクリですよね。時代も同じですし。
ただ、今まで映画・ドラマが主体で、たまにアニメや漫画もありましたけど、
ゲーム発の作品名をパクるのは初めてだと思うんですよね。
まあ日本を代表するゲームの1つと言っても過言ではないですし、戦国ブームの火付け役でもありますし、
ネームバリューとしては十分すぎるのですが、まさか大河でゲームをバクるとは思いませんでしたよw
前年の真田丸では、マップ監修をかのシブサワ・コウが担当していたようですし、
ゲームもサブカルの1種として日本人にかなり受け入れられてきているということですかねぇ。