ワインの香り
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/10/19 13:06:35
もしあなたが扉の向こうから顔を見せたなら
どんな素振りをしただろう
でもそんなことは絶対ない
思い出があふれ出すこの店になんか
あなたは来るはずもない
一人きりの気楽さにも
醸し出される想いがあって
酔えないワインをグラスに注いで
ほのかなアルコールの香りが
喉の奥まで広がっていく
失った愛のすべてが
その身を起こしてきても
あなたが守ってくれるといったのに
そのあなたもいない
どこに行ったのかもかもかまわない
夜がゆっくり閉じていく
心の感情さえも取り残して
残ったガラスの靴は
いつ踏み捨てられるのを恐れている
たった一つのきらめきが
最後に言った別れの言葉も
もう忘れてしまって
でもあなたを忘れたのじゃなくて
引き寄せるように私を
思い出が包み込んでいく
バーの閉まる時間が来た
これからどこへ行けというの
頼り頼られた二人にとって
余りに夜は暗すぎる
どこかに心を置き忘れた二人には
存在していたことはなかなか記憶から消せないものですね。
ワインの香りとともに忘れられたらいいのか
ワインの香りとともに淡い記憶として残していくか
私だったら酔いつぶれて眠るまで飲んじゃうかしら^^;
ステキ&水やりお届けに参上です。
台風が接近中ですが・・東海地方は22日が危ないですが・・
23日の夜から飲み会が有るのですが・・延期にならないかな?