愛~朝陽を浴びて~
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/10/24 09:50:17
二人で歩いた海岸線
背を絡み合って足元を気にして
言葉も少なく
沈んでいく太陽を見た
永遠を感じたあの日だった
あなたは言ってくれた
もう絶対一緒だよと
その言葉が嬉しかった
うつむいていた私も
微笑んでそうだねと答えた
幸せだったあの頃
いつも横を見ればあなたがいた
一人暮らしの部屋の中にも
いつもあなたがいた
一人の寂しさなんて感じなかった
白い貝殻を集めて
ガラスのビンに入れた
これはあなたとの愛の結晶
たとえ消えていったとしても
二人の邪魔をするなんて思わなかった
一つ一つを大切にして
心の中に浸み込ませて
絡めた背中をもっと強く
抱いてほしいと思いながら
私も強く抱いていた
好きだなんて言葉もいらなかった
愛してるなんて言葉も
あなたのしぐさが物語っていた
見間違えるなんて思わなかった
だって何よりもいとおしい時の流れ
一人朝焼けを見に来た
まばゆい光を広げながら
太陽は登っていく
かけがえのない時はもう去って
ガラスのかけらも残っていない
いい
もう帰ろう
あなたの愛は消え去っていても
私の愛はまだ消えない
たとえ朝陽に吸い込まれようとも
そうですね。壊れてしまった愛を抱えて見る太陽。
悲しみとともに沈んで行って、芽生えとともに上っていくのでしょうね。
悲しい時には悲しさを増幅してくれますし、
さあがんばるぞーってときは、パワーをくれる感じがします。
朝陽も夕陽も照る空は美しいですね
心に残って、悲しみを残すのでしょうか。
つられて来ました。
消える愛、永遠の愛。どちらも愛…