おんな城主 直虎 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/10/30 16:55:45
おんな城主 直虎 第43回「恩賞の彼方に
NHK 日曜夜8時~
▼イロコショー
今回は、対武田戦での論功行賞に関する家康の悩みを背景に、万千代が憧れの小姓に上がり、
家康の懐に入っていく様子と、井伊谷での土砂災害を防ぐお話でした。
丁寧に武具を修理したことが家康の目にとまり、小姓に昇進することになった万千代と万福。
寝所に呼ばれたのを勘違いした万千代に、いっそのこと本当に色小姓にしたことにしてしまうかと
家康は言うのですが(半分本気だった?w)、万千代は自分の手柄で認められたいと断ります。
しかし家康が論功行賞で疲労しているのを見て、薬を献上しようとしたところ、
他の小姓たちに邪魔されそうになり、つい自分は殿の寵愛を受けたと大嘘をついてしまいますw
殿は衆道をたしなまないと食い下がる小姓に、それは今まで無骨な小姓しかいなかったから、
つまりおまえらが不細工だからだ!と嘲る万千代w
先週も書きましたが、私的には菅田クンも二枚目半くらいだと思っているので、
私にとっては違和感アリアリのシーンなのですがw
そのことを家康に報告すると、家康はだから最初からそうしておればよかったのじゃと、
どうやら事態を楽しんでいる様子。なんとも器が大きい男ですね。
▼論功行賞
家康が論功行賞で一番悩んでいたのは、継嗣・信康の居城・岡崎の武将たちの扱い。
岡崎の武将たちはその他と比べ武功は少ないですが、織田領と近いこともあり、
今回の武田戦で織田との橋渡しという重要な役目を務めていました。
ですが戦にあっては命を賭けた武功に比するものはなしと考える武将も多く、
まだ戦も続いていることもあり、なかなか岡崎に回す恩賞もなく、家康は直接的な恩賞は今回はあきらめ、
信康やその母・瀬名の縁者である今川に、1つ城を任せるということで手を打ちたいと考えていました。
それだって酒井や本多を説き伏せるのが大変だったのです。
おおごとにしたくないと、家康は瀬名の縁者である万千代を使者として岡崎に遣わしました。
信康は本当に気持ちのいい若者で、家康の意向を察して申し出を飲んだのですが、
今は信康に仕えている石川数正は何やら不満の様子。
石川数正と言えば、戦国に詳しい方ならピンと来る人物だと思いますが、
このドラマではそこまでやるかどうかは分かりませんね。
家康は、無事使者の役目を果たしてきた万千代に、年齢的に信康の家臣にちょうどいいと言うのですが、
信康様のお役に立つためにも、殿の下で励みたいと、万千代はスルッと交わすのでしたw
▼山が怒っている
このところ各地で水害や土砂災害が多いですが、今回の井伊谷の話はそれを象徴するようなエピソードでしたね。
木を切り過ぎ、雨で発生した土砂災害で川底が高くなり、水害が起きやすくなってしまった井伊谷。
それにいち早く気づいた甚兵衛がおとわに、おとわは南渓に、南渓は常慶に相談し、
回り回って万千代が土砂災害対策のハザードマップを描くことになってしまいますw
ハザードマップというか、植林計画ですけどね。
万千代はその報酬に、龍潭寺の薬を所望し、それを家康に献上したのです。
薬とともに、方久から南蛮渡来のサボンももらったのですが、
それは岡崎に使者として行った時、「家康から」ということで瀬名に献上しました。
なんという聡い子でしょう。
ただ、周囲から煙たがられるタイプの聡さではありますよね。そのへんが今後心配です。
井伊谷では坊主になった場所に松を植樹しました。
おとわは木を切った後には松を植える習慣に「甚兵衛の松」と名づけました。
近藤を説き伏せる時には「近藤の松」とか言ってたくせにw
思うにおとわの近藤に対する扱いが酷いw
まぁ政次の仇なので仕方ないのでしょうか…
▼井伊谷のばら
今回のラストで3年が経過し、おとわは相変わらずのようですが、甚兵衛は死没、
万千代と万福は初陣を迎えることとなったようです。
次回はその初陣と、あとは祐椿尼が最期を迎えるのでしょうかね。
元ネタはもちろん「ベルサイユのばら」でしょう。
バラと名がつく作品は多いですが、ひらがなの「ばら」は他にそうそうないですからね。
思えば小さい頃から僧として育てられ、直虎という勇ましい名前で井伊谷の領主となったおとわと、
男として育てられ軍人となったオスカルは、似たような境遇です。
オスカルは架空の人物ですけどね。