Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌982号

   雨の中、発掘現場へ。
 朝から雨。小雨決行と新聞記事にあったので六条大路側溝の遺構を見学に行った。午前十時から説明会があったが、朝は素早く出かけられないので現地に到着したのは昼前であった。雨なので現場はぬかるんでいたが、私の行った時間には、参加者の波が引いた後だったのか、誰も見学者がいなかったので奈良市埋蔵文化財調査センターの人から親切な説明を受けたのがよかった。大路の道幅は約15メートルで平城京時代にあっても、雨が降れば、道路がぬかるんで歩きづらかっただろう。

 道が削られて凹(へこ)んだりしたから、凹んだ部分を補修した後が残っていますと説明を受けた。発掘現場のある場所は史跡大安寺の旧境内で、六条大路は旧大安寺の南大門の前を東西に走っていた大路である。今は往時の面影はないが、創建当時は大勢の僧侶達で賑わっていたのだろう。この大安寺という寺は東大寺に並ぶ大きな寺であった。飛鳥時代には大官大寺と呼ばれていたが、平城京へ遷都後、左京六条四坊に移され、大安寺となったのであった。

 母親が大安寺のボケ封じの行事に参加して、「お酒を貰ったので、お前、飲まないか。」と言われたことが思い出される。平城京の時代に六条大路を西へ行くと朱雀大路に出た。さらに西へ行くと薬師寺に行くことができた。薬師寺の北側には鑑真和上で有名な唐招提寺があった。平城京と言うのは大寺院が並び立つ壮大な仏教都市であった。




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