Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第13章 その③


   friend-名も無き物語-第13章 その③

  「・・・なるほど。それで彼を助けた後、ここまで
 つれてきたわけか。」
 と僕達の説明を聞いたウォーラルが
 僕達がギルドに運び込んだエルレイドを見ながら
 僕達に向かってそう言った。
 「(何かこの流れもデジャヴな気が・・・。)」
 と僕は心の中でそう思った。
 「ところで君、名前はなんていうんだい?」
 とウォーラルが僕達がギルドに
 運び込んだエルレイドに向かって
 そう言うとカゲロウが、
 「ああ、そういえば俺達もまだ聞いて
 いなかったな。」
 と僕達がギルドに運び込んだ
 エルレイドに向かってそう言うと彼は、
 ???
 「・・・それが・・・思い出せ・・・ないのです・・・。」
 と僕達に向かって
 悲しげにそう言った。
 「思い出せない・・・・・・?」
 とカゲロウが僕達がギルドに
 運び込んだエルレイドに向かって
 そう言うと彼は続けて、
 ???
 「はい・・・。自分の名前が何なのかも、自分が
 何者なのかも、さっぱり・・・・・・。」
 と僕達がギルドに運び込んだエルレイドは
 僕達に向かってそう言うとカラットが、
 「俗に言う『記憶損失』ってヤツでしょうか。」
 と僕達に向かってそう言った。
 ???
 「・・・・・・みたいです。気がついたら、自分が
 何者なのかもわからず、どこにいるのかも
 わからず、彷徨い続ける日々・・・・・・。」
 と僕達がギルドに運び込んだエルレイドは
 僕達に向かってそう言うと彼は続けて、
 ???
 「フラフラになりながらもさっきの街に辿り
 着いたのですが、同時に意識が朦朧として
 立っているのも辛くなり・・・・・・。」
 と彼は僕達に向かってそう言うと
 ウォーラルが、
 「そこをカゲロウ君たちに助けられた、
 って訳か。」
 と僕達がギルドに運び込んだ
 エルレイドに向かってそう言うと彼が、
 ???
 「君、カゲロウって名前なんだね。さっきは
 助けてくれてありがとう。君達がいなかったら
 どうなっていたか・・・・・・。」
 と僕達のいる方に向き直ると
 そうお礼を言った。
 「気にするな。それよりも君が無事で
 よかったよ。」
 とカゲロウが僕達にお礼を言った
 エルレイドに向かってそう言うと彼は、
 ???
 「・・・・・・ありがとう。」
 と僕達に向かって再度
 そうお礼を言うと彼は続けて、
 ???
 「・・・でも、僕はこれからどうしたら・・・・・・。」
 と僕達に向かって困ったように
 そう言ってきた。
 「・・・・・・ウォーラルさん。」
 とカゲロウがウォーラルに向かって
 何かを提案しようとした時ウォーラルが、
 「だいじょーぶ。君が言わなくても
 わかったいるさ。」
 と僕達に向かってウィンクしながら
 そう言うと彼は、
 「行く宛てがないのなら・・・・・・それが見つかる
 まで、ウチにいてもいいよ?」
 とウォーラルが僕達がギルドに
 運び込んだエルレイドに向かって
 そう提案すると彼は、
 ???                 
 「えっ・・・・・・?」
 とウォーラルの提案を聞いて
 驚いたようにそう言うと彼は続けて、
 ???
 「で、でも僕、お金も殆ど持っていないし・・・。」
 とウォーラルに向かって残念そうに
 そう言うと彼は、
 「あっははは、そんな困っているポケモンから
 お金を取ろうなんて無粋な真似はしないさ。」
 と朗らかに笑いながらそう言うと彼は続けて、
 「・・・・・・まあ、カゲロウ君達に免じて、君が
 これからどうするのか、それが決まるまでの
 食と住くらいはサービスしてあげるよ。」
 とウォーラルは僕達がギルドに
 運び込んだエルレイドに向かって
 そう言うと彼は更に続けて、
 「・・・・・・まあ、だから安心して今はその身体を
 休めなよ。」
 とウォーラルは僕達がギルドに
 運び込んだエルレイドに向かって
 そう言った。
 ???
 「ありがとう・・・ございます・・・。」
 と彼は少しほほえみながら
 その場にいた全員に向かって
 そうお礼を言った。
 「あれ、その胸飾り・・・・・・裏に何か書いて
 ないか?」
 とカゲロウが彼の胸元についている
 胸飾りを前足で指し示してそう言った。
 ???
 「えっ・・・胸飾り・・・ですか?」
 と彼はそう言って自分の胸元についている
 胸飾りを外すと手にとって
 マジマジと見る。
 ???
 「あっ・・・・・・僕こんな胸飾りを持っていた
 んだ・・・・・・。気がつかなかった・・・。」
 と彼はそう言って自分の胸元についていた
 胸飾りを手にとってマジマジと
 見つめながらそう言うと彼は続けて、
 ???
 「えーっと・・・・・・『エル・・・・・・スト』・・・?」
 と彼は自分の胸元についていた
 胸飾りを裏返して裏に彫り込まれた文字を
 指でなぞりながらそう言った。
 「あーっ、確かに『エルスト』って書いて
 ありますね。もしかしてこれがあなたの名前
 なのでは?」
 とピカノンが彼の胸元についていた
 胸飾りを裏返して裏に彫り込まれた文字を
 彼の背後から覗き込みながらそう言った。
 ???
 「エルスト・・・・・・僕の・・・・・・名前・・・・・・?」
 と彼は自分の胸元についていたそう呟いた。
 「・・・まあ、呼び名がないと不便だし、本名を
 思い出すまではその呼び名でいいんじゃない
 かな?」
 とウォーラルが彼に向かって
 そう言うと彼は続けて、
 「それとも、他に呼んでほしい呼び方があれば
 それでもいいけど。」
 と彼に向かってそう言った。
 ???
 「・・・僕の・・・・・・呼ばれ方・・・?」
 と彼はウォーラルにそう言われ、
 少し悩んだ後、
 ???
 「・・・そうですね。エルストって呼ばれ方、
 何だかしっくり来たのでそれでお願いします。」
 と彼はウォーラルに向かってそう言った。
 「わかった。
 これからよろしく、エルスト。」
 とカゲロウが彼に向かって
 そう言ったのだった・・・。

                  その④に続く




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.