おんな城主 直虎 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/12/04 17:13:54
おんな城主 直虎 第48回「信長、浜松来たいってよ」
NHK 日曜夜8時~
▼盛大に饗応せよ
今回は、信長が甲斐から安土に戻る途中、富士山を見るために駿河や遠江に立ち寄り遊山したいと言い出し、
それに翻弄される徳川家の様子と、井伊谷に現れた謎の男の子についての話でした。
浜松と井伊谷、それぞれ別の話かと思いきや、意外なところでつながっているという、ミステリアスな展開でした。
まず徳川家による信長饗応の話。
ドラマ後の紀行でもありましたが、ドラマで描かれていた細心の心遣いは本当にやっていたことだそうですね。
特に川の流れを堰き止めるため、大男がかりだされて川に入ったという話は笑ってしまいますよね。
この当時は土嚢という発想はなかったのでしょうか?
それとも土嚢を用意する時間がなかったので、人嚢にしたのか?w
袋は麻製で十分だと思いますが、当時はたくさんの布が用意できるほど豊かではなかったのでしょうか。
また、美丈夫として中野がかりだされたのも笑ってしまいましたね。
彼は剣術や弓術には優れていますが、相撲も得意だったのでしょうか?
信長は家康の饗応が気に入り、米八千俵を徳川家に与えましたが、徳川家にいる間、
ずっと仏頂面だったのが気になりました。
▼信長の野望
饗応がうまくいき、一息ついた家康でしたが、実はこれは信長の徳川家滅亡のための策略だったのです。
饗応の礼をするからと家康とその重臣たちを京へおびき寄せ、一網打尽にしてしまおうという計画でした。
実際そういう命令を受けた明智光秀が、氏真にその計画を明かし、逆にその計画を利用して信長を討とうと、
氏真を仲介として、家康に協力するよう要請した、というのがこのドラマの筋立てです。
もちろんこれはたくさんある説の中の徳川黒幕説で、必ずしも史実ではありません。
この説をとったのは、徳川に近い井伊家を本能寺に絡ませるためでしょう。
私はこの説に氏真を絡めたのが、とてもうまいなと思いました。
すでに大名ではなくなっている氏真、恐らく他の歴史ドラマ、小説でも埋もれた存在で、
なかなか氏真が登場する作品はありません。
が、このドラマでは子供の頃からの氏真を丹念に描いており、彼とどの重要人物がどういう関係か、
今までちゃんと描いてきているので、この役に氏真がすっぽり入り込むのですよね。
▼自然
井伊谷の例の井戸の前で見つかった、妙に身分が高そうな男の子。
ほどなく明智光秀の子であることが分かりましたね。
実際光秀には自然という子がいたそうです。
ただ長男ではなく、他にも三男四女の子供がいたとか、いや六男七女だったなどという説もありますが、
いずれにせよ光秀は子にはたくさん恵まれていたので、その下の方の子なのでしょう。
直虎は子細を知って、家康に光秀をチクるよう勧めます。
信長が今死ぬと、せっかく統一寸前の日本がまた戦国の世に戻ってしまうからです。
しかし信康の件もあり、徳川家は織田への遺恨が根強く、結局また家臣たちに担がれて、
家康は光秀に加担することを決めたようです。
私たちはこの後、どうなるか知っていますが、自然までどうなるのかはわかりませんよね。
直虎は何があっても自然の味方だと言っていました。
直虎は自然に、命を狙われ寺に保護された直親や虎松を見たようです。
彼女が守りたいと思っているのは自分の家族と井伊谷ですが、その言葉に嘘はないと思います。
果たしてこの後、自然はどうなるのでしょうか。
▼本能寺が変
そう来たかwww
これは何のパロと言うのがいいのでしょうねぇ…。
敢えて言うなら「本能寺の変」そのもののパロとでも言いましょうか。
しかし今まで歴史分野だけではなく、ゲームを初めお笑いなどの様々な分野でパクられてきた本能寺の変、
こういう言い方をされるのは今回が初めてではないとは思いますが、どれが初めてというのも限定しづらいです。
ただ調べていて1つだけ、「お父さんが変」という邦題の韓国ドラマを見つけました。
韓国での今年の春ドラマだったようですが、これのパロという可能性も微レ存ですw
あそこで氏真は光秀に声をかけられ、信長暗殺計画を持ちかけられ、
人質として渡された自然を、自分のところにいたのでは
計画がバレるかもしれないからと、井伊谷に置き去りにしたんだな。
もう一度見て気がついたのだが、氏真が誰かに話しかけられた所で、自然の話に切りかわったので、氏真が誰に話しかけられたのかが気になった、おら。
家康が信長に「小兵をお好みですか?」と聞いて、
信長が「桶狭間を思い出す」と言い、
近くに桶狭間で討ち取られた義元の息子の氏真がいるのを見て、
家康がちょっと気まずい思いをするというシーンだったと思う。
信長が家康に、「小兵が好みか?」と聞いていたねw