緊張を解く音ー石ー
- カテゴリ:日記
- 2017/12/07 09:26:27
岩笛を海に還してきました
自然療法と呼吸法のトレーナーをしていた時分のこと
お腹の中で病気になって生れてきた子どもの引きつけが
一歳になってもとれないという依頼がありました
全身緊張して反り返ったまま
子どもは拳を固く閉じたまま
一度も手のひらを開かずにいました
難病名がつけられていました
ハンドヒーリングでは緩むのですが
一週間もすると元にもどってしまいます
緊張感を解くには、そばにいる人の呼吸音や心臓音がいいのですが
この場合は、
一層の根源的な音が必要だと判断しました
雨の音
風の音
波の音
CDを流して反応を見るとかえって緊張が激しくなる音もあり
伸びてきた爪が柔らかな皮膚に食い込みます
日常の環境そのものが厳しい試練と言えます
陽の音
水の音
植物の音
鉱物の音
という生命の根源的な音に安らぐようです
植物や鉱物で作った楽器は子どもの様々な自然感覚を成長させます
讃岐の石は高音がでるのですが
CDだけで石が手に入れられず
東京近辺で手に入れられる石の楽器を探しました
そのうちのひとつが
音楽文献にあった「石笛」でした
「岩笛ー石笛」の音は人間の耳には聞こえないサイクルを出します
その微妙な振動音が必要でした
10年ほど前から石に人工的な穴をあけて
ヒーリンググッズとして売られるようになりましたが
当時は売っているものはなく
自然の中で見つけなければなりません
その岩笛の音を試してみたいと
呼吸法のセッションセミナーに来てくれていた方に話したところ
土笛を焼いている陶芸家が
岩笛をたくさん持っている
と教えてもらいました
名前を聞くと20年くらいあっていない知り合いだったので
二度びっくり
岩笛を貸してもらうために訪問の日取りを決めました
その夜、夢を見たのです
がけ下の岩場に石笛がある夢でした
目がさめて
夢の場所は江の島だと確信していました
行ってみなくちゃと出発して
夕方4時ごろたどり着きました
その岩場には行ったことがなかったのですが
入る小路も難なく解り
浜辺を見つけ、岩場に入り、
夢の通り歩いていくと石笛がありました
不思議なことですが
自分が知っているという確信がありました
約束していた日に知り合いにこれまでの話をして岩笛を見せると
いくつかの岩笛を譲ってくれました
江の島の岩笛を吹奏したCDも作成し
ヒーリングに行かれない日に
この石笛の音を流してもらうことにしました
子どもは一か月ほどで緊張が解け始め
手のひらを自然に開いてくれるようになりました
それ以来、思い出したように吹いてはいたのですが
大きい石なので
持ち歩けず、ヒーリング用として箪笥の中にしまっていました
石模様が緑色のとぐろを巻いた龍のように視えていたのに
久しぶりに開けたら真っ白になっていたので驚きました
柔らかな石だったのに力を失って固くなっています
手にとった瞬間
これは海に還してあげなくてはいけないと感じました
わたしの元で役目を終えた石は自然の中へ戻り
自分の行く先を自分で決めるでしょう
久しぶりに当時聞いたCDの数々を聴いてみることにします
こういう不思議な話には馴染まない夫が
人からは気まぐれと見える言動で右往左往するわたしを
旅行気分で全面協力してくれていることに感謝しています
今回も朝起きて、いきなり「今日は江の島に行く」と言いだすと
旨い魚が食べられると喜んでいっしょに旅をしてくれました
地魚を刺身と煮物でいただきました
ごちそうさま
モース記念館跡の先にある「井上」でいただきました
刺身も練れていて生の旨味にコクがあります
サヨリとホウボウとイカでした
煮魚は金目鯛でした
好みの魚ではなかったのですが
煮詰めた汁が美味しくて
久しぶりにおいしい金目鯛でした
最後にお店おすすめの煮汁を熱い湯で割って
飲みほしてしまうほどです
海なし県に住んでいて長いので、海の近くに行くことがなくて(笑)
わたしも美味しい地魚の刺し身が食べたい♪
サヌカイドの音大好きです
イサム・ノグチの工房を見学に行きたいです
イサム・ノグチの「自分の国はどこだろうと思ってきた。だが、どこでもいいじゃないか。自分の国は地球だ」という意識が大好きです
自分では、「夢は昼の生活よりも現実だ」と思っています
夢は無意識で世界万象を映し出し
正確な感覚をビジョンにして見せる
そう知っているので
夢で見たいいことは、その通りにするし
夢で見た都合の悪いことは、無視しない