相棒 seaon16 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/01/02 17:19:07
相棒 seaon16 元日スペシャル 第10話「サクラ」
テレビ朝日 1/1月曜夜9時~
▼3つの事件
今回は、自殺した警官の遺体から奪われた拳銃で起きた発砲事件に始まり、行方不明になった3人の男子高校生、
そして3ヶ月前に事故として処理された内閣人事局長の死まで関わってくるという、実に複雑な事件でした。
しかも発砲事件で腿あたりに被弾したと思われる被害者は、何故か行方不明で身元すらわからない。
ですが犯人がまだ若い男性で、被害者がスーツを着た中年男性だったことから、
どうも公安か内調の捜査員ではないかとすぐにピンときましたよ。
このへんが刑事ドラマをさんざん見て培ったカンてやつですねw
一見無関係に見える3つの事件から、1本の道筋がくっきり見えてきたのは、さすが愛ちゃんと言うか。
見せ方がよかったのか展開が優れていたのか、事件の概要がわかりやすかったですよね。
社美彌子や大河内を絡めてきたのは、ちょっと無理やりだったかなぁという気がしないでもないですが、
枠の長さから特に社については絡めた方がよかったのかなとも思います。
▼3匹のハッカー
今回は犯人(黒幕はまた別にいましたが)が男子高校生たちで、主犯は上条喬樹という男の子でした。
この子がまだ高校生だというのに身長が180cm近くあり、強い目力が印象的で、仲間2人とハッキングの
グループを作ってどこやらの大会で優勝し、更にはバイクまで乗り回すという、大人顔負けの活躍ぶりでした。
この喬樹を健太郎が好演、将来性を感じさせましたね。
すでにあれこれドラマに出演していて、話題になっているようですが、私が彼を見るのはは今回が初めてでした。
喬樹は最後に黒幕である有馬という内調の審議官の命を狙うのですが、それまでの服を脱ぎ捨て、
スーツに着替え、片手にノートPCを持ち、イベントが行われているホールの管理システムにハッキングし、
いとも簡単に侵入、ドアの開閉や照明の点灯を掌握し、ぐんぐんターゲットに迫っていく様がとてもかっこよくて、
ついワクワクして手に汗握ってしまいましたw
結局最後は杉下と冠城に止められて断念するんですけどね。
あそこでの説教は蛇足かなと思います。
▼少しだけ不満
とまぁ今回のSPは結構楽しめたのですが、疑問がいくつかあります。
今回の事件の発端は、安田が有馬から命令を受け、喬樹たち高校生ハッカーが警視庁だか政府だかのコンピュータに
ハッキングしたのをいいことに、それを理由に3人を軟禁し、有馬から見て都合の悪い人物の秘密を
探させていたことでしたが、内調って本当にこんなことする必要があるの?てのが一番の疑問でした。
もちろん本当の内調はこんな犯罪紛いのことはしないでしょうけどもw
そういうことでなく、そこまで人手に困ってるのかなってことです。
喬樹たちはいくら大会で優勝したとはいえ、まだ高校生ですし、
意に逆らって軟禁みたいなことをするから、今回の事件につながったわけで、
正義感はないけどプロ意識があるハッカーに大金積めばすむ話じゃなかったんでしょうかね。
もう1つ、「QTES689」が隠れ家を現す暗号とのことでしたが、今時英字キー→ひらがなキーの暗号って
腕っこきのハッカーが使うにしてはちょっと古すぎる暗号じゃないかと思いましたw
まぁ暗号とも何とも思わなかったので、私は気づかなかったんですけどねw
逆に古すぎて杉下が気づくまで誰もわからなかったのかなと思いましたけどねw
そこが科捜研と違って警視庁から表彰されない理由かなw