イランの反政府デモ 各地に広がる
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- 2018/01/03 02:08:59
政府の経済政策に対する市民の不満から始まったイランの反政府デモは各地に広がり、一部で最高指導者のハメネイ師に対する異例の批判にも発展しています。
インターネット上では３１日も各地でデモが呼びかけられているのに対し、政府は厳しく取り締まる構えで、緊張が続いています。
イランでは２８日、物価の高騰や就職難が続いていることに不満を募らせた市民が、北東部のマシュハドで抗議行動を行ったのをきっかけに、各地に反政府デモが広がっています。
デモは３０日夜も行われ、地元のメディアは当局者の話として、西部ドルードでデモ参加者２人が治安当局との衝突によって死亡したと伝えました。
またインターネット上には、首都テヘランの大学で若者たちが「独裁者に死を」などと叫び最高指導者のハメネイ師を批判したり、ハメネイ師の写真をはがしたりしている動画も投稿され、３１日も各地で抗議行動が呼びかけられています。
イランでは、これまでも政府の経済政策などに抗議するデモは起きていますが、最高指導者を頂点とするイスラム体制そのものへの批判が表面化するのは、異例です。
これに対してラハマニファザリ内相は３１日、国営テレビで「公共施設を破壊する者や法を犯す者は報いを受ける」と話し、デモを厳しく取り締まる姿勢を示していて、テヘラン中心部の広場などには朝から多くの警察官が配置され、緊張が続いています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171231/k10011276291000.html
